「ジョナサンと宇宙クジラ」、感想。

ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)ジョナサンと宇宙クジラ (ハヤカワ文庫SF)
(2006/10)
ロバート・フランクリン ヤング

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あらすじ
さわやかな9月の風のなかを空飛ぶフライパンに乗って、宇宙クジラが棲む遙かな銀河へ、巨人族が暮らす深い海の洞へと、冒険の旅に出かけてみませんか?それとも、辺境惑星一帯を爆笑の渦に巻きこんだ「愛しのメアリ・ルー」を上演中の宇宙船劇場のほうがよいですか?アメリカSF界でブラッドベリ、スタージョンと並び称される詩人ロバート・F・ヤングが、愛に渇き、倦怠に沈むあなたに贈る、心温まる珠玉の名品集。

前から気になっていた+新作に登場させる予定だからという訳で今更「ジョナサンと宇宙クジラ」を読ませていただきました。
SFっていうと堅苦しい文章を想像しますけど、ヤングの文章は柔らかいというか、情緒豊かな文章です。微かに匂いを運んでくる風のような文章といった感じ。

今回も短編1作ずつ軽い感想を書いていこうと思います。

「九月は三十日あった」
教師ロボットにかつての郷愁を視る話。あんな奥さん別れちまいなよ。

「魔法の窓」
美しい魔法は、疑いによって崩壊する。

「ジョナサンと宇宙クジラ」
この作品集の表題作。宇宙クジラという奇矯な設定や風景の美しさ、幻想さは素晴らしいの一言に尽きる。しかし、最期宇宙クジラと一緒に居てあげなかったことが腑に落ちない。いや、確かに後々に続く人々の事を思えば正しい選択なのかもしれないが……。僕にはどうも受け入れられない。

「サンタ条項」
非常にユーモアの効いた作品だった。ユーモアといってもブラックユーモアなのだけど。サタンにサンタの存在を願って、その条件にサンタを本当に信じていた頃の「幻想」も付加されるというのは面白い発想だった。最後のオチの付け方も秀逸。

「ピネロピへの贈り物」
少年が猫を助けるお話。

「雪つぶて」
正直よく分からない。なんか宇宙人が出てきたっぽい事は分かるけど。主人公の過去とどう関わりがあったのか分からない。

「リトル・ドッグ・ゴーン」
少々冗長に感じたもののいい話にまとまったと思う。

「空飛ぶフライパン」
宇宙人はいないけど妖精さんはいるんだよ

「ジャングル・ドクター」
サリスちゃんが可愛いと思った(小並感)

「いかなる海の洞に」
ちょっと変わった巨人族が出てくるお話。人と巨人の間では恋愛は成り立たない。


流石はSF界の巨匠と言われるだけあって面白いアイディアが幾つかありました。特に宇宙クジラは良かったですね。というか、宇宙クジラの設定に惹かれて買ったんですから当然なんですけど。




満足度:★★☆☆☆
星3つつけても良かったんですが……。そこのところ微妙なラインだったので星2つで。理由としては「読んでいて一切ワクワクせずページをめくらせる力が弱かったところ」ですかね。あ、でも宇宙クジラ単品で評価するなら★3以上は確実なんですけどね。
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Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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