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「鹿乃江さんの左手」、感想。

鹿乃江さんの左手 (ポプラ文庫 日本文学)鹿乃江さんの左手 (ポプラ文庫 日本文学)
(2013/10/04)
青谷真未

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あらすじ
ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事"を描く3つの連作短編集。「この学校には魔女が棲んでいて、どんな願いごとも一つだけ叶えてくれる」という噂。絵空事と思っていた生徒の前に、ある日魔女を名乗る女性が現れて……

今回は百合ものだという噂を聞きつけて第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞受賞作である今作を読ませていただきました。新人さんということですが言葉選びのセンスが上手いですし構成やらトリックも目を瞠るものが多かったです。

今作は短篇集になりますので平常通り一作毎に感想を書いていこうと思います。

「からくさ萌ゆる」
今作の表題である「鹿乃江さんの左手」が出てくる作品。
学校に棲むなんでも願いを叶えてくれるという“魔女”の存在。いないかもしれないしいるかもしれない。そんな魔女の存在によって少女の世界は掻き乱され、そして広がっていく。魔女の存在も、魔女が起こす魔法も、信じれば魔法になり、信じなければただの現実でしかない。いってしまえばマジックのようなもの。“魔女”という奇矯なワードで惹きつけ、全てはただのこじつけと偶然でしかなかったという結果。そのギャップに妙な楽しさを感じてしまいました。
ラストは「え?これで終わりなの?」と思ってしまう感じでしたが、物語の導入のお話としてはありなのかもしれません。漠然としていて妙な美しさのある話でした。

「闇に散る」
二人の少女が互いにないものを求めるお話。一作目程のワクワク感はありませんでしたが、友情百合成分を補給出来たので良しとしましょう。

「薄墨桜」
前評判通り百合度濃い目な作品でした。一番ワクワクしたのは「からくさ萌ゆる」なんですが、この本の中で一番好きな話はこれですね。物哀しく幻想的。そして前向きな気分にさせてくれるお話。
僕の筆力ではとても表現しきれないですね。まさに筆舌に尽くしがたいとはこの事。ラストでは感動のあまり万感胸に迫る思いでした。


総評として。後味が爽やかで気持ちい作品でした。




満足度:★★★★☆
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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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