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「楠芽吹は勇者である」、感想。

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あらすじ
勇者に選ばれなかった者たちが勇者に成る物語

人気TVアニメ『結城友奈は勇者である』1期と2期の間に起こった、もう1つの物語。かつて三好夏凜と勇者の座を争い敗北した、元勇者候補生・楠芽吹の自らの誇りをかけた戦いの軌跡。


現在テレビアニメ二期絶賛放送中のゆゆゆ二期のスピンオフ。二期の前日譚に当たる今作。本筋の流れを大きく変えるようなお話でなくても、確かに存在した雑草の物語です。

タイトルは「楠芽吹は勇者である」ですけど、この物語における“勇者”は今までの勇者とは意味合いが違う気がします。というか、より“勇者”という存在について掘り下げられたのかなぁと。勇者システムを使えるものが勇者__というだけじゃないんです。

臆病でも、怖くても。誰かの為に行動出来る者。それこそが勇気ある者であり、他者を慮り。そのために行動出来る。それこそが勇者なんです。

「犠牲を出さない」
「仲間を守る」
この2つを最初から掲げていた芽吹ですけど、その理由が最初と最後で変わっていくんですよね。最初は自分を認めなかった大赦に自身の実力を分からせるため。そして腹いせに近い気持ちで掲げた目標でした。でも、仲間との戦闘を繰り返し。互いに支え合っていく内に。大赦に自身を認めさせ、勇者になるための手段ではなく。防人として仲間を守っていきたいという、芽吹自身の大切な想いに昇華されるんです。

強大な力がなくても、雑草でもいい。他人の為に戦えること、それこそが“勇者”として必要なことなんです。

銀の精神性に近い二人として、夏凜ちゃんと芽吹が選ばれたのは。芽吹が最初は切り捨てた「甘さ」。他人の為に必死になれる優しさを見抜かれてのものだったんですかね。

物語としては芽吹の挫折から始まる物語ですし、華々しさもない雑草の物語なんですけど。正しく努力を積んできて、何度踏みつけられても起き上がって。そして最後には今までの苦渋も挫折も無駄じゃなかったと、芽吹が人間として成長し。報われるまでの物語です。

百合的なイチャつきとかカップリングっていうのは今までのシリーズよりも薄いですけど。だからこそストイックな結びつきを感じました。今作に限っては芽吹の心の成長が見どころですね。

さて、一期と二期の橋渡しとして。現在進行系な二期の裏事情。そしてこれからの対処を考えさせるお話でした。二期本編に芽吹達が出ることはあるのだろうか……。


満足度:★★★☆☆


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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて10年の付き合い。初めて読んだのは13年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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