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「なれる!SE(16) ―2年目でわかる?SE入門―」、感想。

1巻→「なれる!SE  ―2週間でわかる?SE入門―」、感想。
2巻→「なれる!SE(2) ―基礎から学ぶ?運用構築―」、感想。
3巻→「なれる!SE(3) ―失敗しない?提案活動―」、感想。
4巻→「なれる!SE(4) ―誰でもできる?プロジェクト管理―」、感想。
5巻→「なれる!SE(5) ―ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア―」、感想。
6巻→「なれる!SE(6) ―楽々実践?サイドビジネス―」、感想。
7巻→「なれる!SE(7) ―目からうろこの?客先常駐術―」、感想。
8巻→「なれる!SE(8) ―案件防衛?ハンドブック―」、感想。
9巻→「なれる!SE(9) ―ラクして儲かる?サービス開発―」、感想。
10巻→「なれる!SE(10) ―闘う?社員旅行―」、感想。
11巻→「なれる!SE(11) ―絶対?管理職宣言―」、感想。
12巻→「なれる!SE(12) ― アーリー?リタイアメント―」、感想。
13巻→「なれる!SE(13) ―徹底指南?新人研修―」、感想。
14巻→「なれる!SE(14) ―世にも奇妙な?ビジネスアライアンス―」、感想。
15巻→「なれる!SE(15) ―疾風怒濤?社内競合―」、感想。

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あらすじ
萌えるSE残酷物語、ついに本編完結!

工兵、次郎丸、梅林 VS 立華、藤崎の対決となった総合商社二社のインフラ統合案件は、暗躍するスピリッティアの貝塚の介入もあり、業界全体を巻き込む事態に。国内の主要なIT企業を押さえられ、案件を進める術を失った工兵が目を向けたのは……まさかの海外大手!?
一方、工兵の総務部への異動話もまったなしの状況に。スルガシステムの未来と、立華のいるSE部を守ること、そして自身のエンジニアとしてのキャリアに悩む工兵の選ぶ道とは──。
萌えるSE残酷物語、感動のシリーズ本編完結編!


1巻からこのブログで紹介してる作品では最長になる「なれるSEシリーズ」。ついに完結です。最初にこのシリーズ読み始めたのはもう7年前……7年前っていったら僕まだ高校生ですよ。この時に自分の進路をもっと真剣に考えてれば、今頃SEになってたかもしれませんね。

という訳で本編の感想。もうね。表紙の時点で「あぁ、このシリーズもほんとに終わりなんだな」って実感しましたよ。だってこの表紙。一巻表紙の描き直しですもん。こうやってみると絵も大分変わったんですね。室見さんの表情も一巻時の「どこかキリっとして傲慢さが伺える表情」から「柔和で親しげな表情」に変わってます。工兵くんと重ねてきた一年間が彼女を変えたんですね……。

今巻では前巻に引き続き室見&藤崎ペアとの提案勝負。しかし今巻では室見さんの出番自体は少なかった気がします。どちらかというと政治的な話ですよね。業界のシェアを賭けた戦い。社会人になった今でも、社外の人間と関わりがなく。狭い世界に住む僕には別世界のお話ですね。

お前正直このシリーズの内容理解出来てる? って問われると。多分1%くらいしか理解してないです。でも読めちゃうのはなんなんでしょうね……不思議。そんな所感を抱いたまま、最終巻まで共に来たってわけです。

まぁ、それは兎も角。なんやかんやあって工兵くんは勝利を収めます。でもそれは、もう室見さんにとって工兵くんは庇護すべき存在でなくなったということ。つまり、OJT卒業です。なれるSEという物語は、室見さんと工兵くんのOJTの記録の物語とも言えます。ならば最後に待ち受けるのは卒業であり、工兵くん自身が選び取る進路の話です。

前巻で総務に行かないかと誘われてた工兵くん。忙しさのあまり返事をあやふやにしてたら、手違いで勝手に総務行きが決まっていて……。そこからの展開は、エンジニアを軽視する日本企業の体勢。そして改めて自覚したSEとして働き続けたいという工兵くんの想いをぶちまける物語です。

こっちは部署異動の話でしたが。転職を考えている僕には少し刺さる内容でした。
サービス残業やサービス出勤。パワハラに合わない社風。共感できないトップの思想。そんなものよりも、僕は今の仕事に成長性や未来性を感じないのが嫌なんだ。楽しいと思える瞬間も、やりがいもない。ストレスだけが溜まり、精神が蝕まれ、感情が壊死する。今の仕事に“正しさ”を感じられない。

このシリーズで描かれるSEという仕事は、過酷ではあってもどこか皆活き活きとしていて、「努力する価値のある仕事」だと思わせてくれる。

でも僕は、今の仕事に真剣になれない。本気になれない。「この仕事をやっててよかった」と思える瞬間が欲しいんだ……。

「SEは最高の仕事だ。この世に存在するありとあらゆる仕事の中で」

なんて科白。一度でいいから言ってみたくないですか? 僕も自分の仕事に誇りを持ちたい……。改めてそう思うのでした。

っておかしいな。小説の感想じゃなくなってるぞ。兎に角。最初から最後まで。徹頭徹尾SEという職業のリアルさと残酷さ、そして素晴らしさを説いたシリーズでした。

このシリーズを読めば、貴方もきっとSEになりたくなる?


満足度:★★★★☆
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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて10年の付き合い。初めて読んだのは13年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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