「サブマリン」、感想。

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あらすじ
『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。

皆様あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。さて、明けてしまいました。2017年。去年はラノベ10選を出来なかったのが心残りといえばそうですが、あまりラノベを読んでなかったのでしょうがないですね。僕もそろそろラノベ卒業なのかなぁ。

という訳で。新年一発目。トップバッターを務めるは一般文芸です。前回チルドレンを読んで、陣内というキャラを気に入ったので。また陣内さんの出番が読めるとなれば買うしかないでしょう。

今作では前作以上に武藤と陣内さんの会話のテンポが自然で、小気味良い感じでした。でもそれは陣内さんが前作よりも丸くなったというか。大人しくなったからかなぁなんて。相変わらず破天荒な人柄ですけど、割りとまともなこと言ってますしね。ただひとつ気になったことといえば、僕はどちからかといえば陣内さんの相方は鴨井だと思ってるので。鴨井の出番がなかったのは残念かなと。優子や永瀬は出ていたのに。もしかして死んじゃってたり……?

さて、鴨井の心配は一旦置いておいて。今作のメイン。というかテーマのようなものはを語っていきましょう。今作のテーマは「加害者にも事情があるということ」「復讐の善悪」の2つでしょう。チルドレンよりも一層少年事件というものに深く切り込んだテーマっすよね。加害者が悪いのは当然だけど、それにだってやむを得ない理由があるかもしれない。だからこそ紋切り型に処理する訳にもいかない。この話を読んで秋葉原通り魔事件を思い出しました。あの事件の加害者も、家庭環境によって歪められた被害者ですから。勿論加害者側は罪を償わなければいけないことに変わりはありませんけどね。世の中ってのは理不尽なんです。悪いことが連鎖して、被害は広がっていくんっすよ。

そして今巻の事件で加害者側にあった事情は復讐というもの。被害者となった友人は死んだのに、加害者の元少年はのうのうと暮らしている。そんなの許せませんよねっていう。実際は加害者側も罪を背負い懊悩と生きている訳ですが。そんなの被害者側は知るわけないんですよ。そしてその被害者側が今度は復讐のために加害者へと転じる。まさに負の連鎖です。

悪人に報いを与えては何故ダメなのか? 悲痛な叫びだと思います。でも切実ではあっても正しくはないんでしょうね。今巻の話は若干のやりきれなさを覚える、罪と罰のお話でした。加害者の人間は幸せになっちゃいけないのか。被害者の人間は怒りを噛み殺して生きなければならないのか。少年法について考えさせられるお話です。


満足度:★★★☆☆
来年はラノベ読むぞ~。
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Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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