「安達としまむら 6」、感想。

1巻→「安達としまむら」、感想。
2巻→「安達としまむら 2」、感想。
3巻→「安達としまむら 3」、感想。
4巻→「安達としまむら 4」、感想。
5巻→「安達としまむら 5」、感想。

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あらすじ
夏休み後半。安達のしまむらへの想いは高まり――。
女子高生二人の日常が、ほんの少し動き出す。

喧嘩の仲直りを経て、元の関係に戻ったかに見えた安達としまむら。しかし、安達のしまむらへの想いは、現状維持で満足することを許してくれず、流されるのでは無く、自ら先へ先へと進もうとしていた。
「しまむら、遊ぼう! 」「え、無理無理。お盆は祖父ちゃんたちの家に行くから」
「そうなんだ……何泊?」「三泊四日の予定でございます」「じゃ、じゃあ。四日後、また来ても……」 「あー、じゃあ帰ったら電話するから」「待ってる」
しまむらを待ちきれず、電話とメールで連絡をしてしまう安達。そんな様子に、しまむらの中でも安達への想いが変わりつつあった。そして迎えた花火大会の夜。浴衣を身に纏い、お祭りの喧噪の中を歩く二人。安達のしまむらへの想いは、花火とともに大きく舞い上がる。


安達桜大勝利!! 希望の未来へレッツゴー!!

今迄空回り、すれ違い続けた安達さんの想いが、やっと成就したんやなって……。おじさんほんまに嬉しいで。二人のじれったい関係がいつまで続くんだろうなーっていうか成就しちゃったらこの話終わっちゃうんじゃね? とか思ってたらね。実っちゃったね、想い。始めちゃったね、お付き合い。でも終わらないよ。やったね!

という訳で大きな区切りがつき、第二シーズン(激動の安達編)も終わりを迎えた今巻。安達の吐露と仲直りを経て、しまむらさんは今一度考えこむ。何かに真剣に打ち込むこと。他人に優しく出来るというのはどういった心理なのか。自分が安達に向けている感情。安達から向けられている感情。今巻ではしまむらさんの心情に結構な変化があった巻な気がします。基本飄々としていて、不変な存在に思えたしまむらさんですが。お祖母ちゃん家への帰省で過去に立ち返り。改めて自分自身について考えなおした訳ですね。自分に無償の優しさを与えてくれるお祖母ちゃんと、小さいころからずっと仲良くしてたゴン。
ゴンとの触れ合いはどこか哀愁と悲哀を滲ませていて、緩やかな時間なのに心中穏やかじゃなかったです。ゴンが死んだらどうしようって。多分僕は泣きます。

しかし、そんな心情の変化があっても。正直ここまで進展するとは思わなかったんですよね。しまむらさんが安達を意識して、自分の中で順位付けして。他人よりも特別な位置にいると認識して。一緒に居たいって思って。安達に対する好意を真摯に考えて。その末に恋人としての好きだと思うなんて。僕は精々安達を「友情か恋愛感情かは別にして、まぁ好きなんだなぁ」程度で終わると思ったので。

今巻では、安達さんの猛攻も今迄以上にストレートだったと思います。どもりながらでも、不器用でも。ちゃんとしまむらさんに好きって伝えてるし。ラストの安達から「だ、大好きなん、だ! あ!」って告白したとこなんて。一巻後半の安達さんからは想像出来ませんよ。よく勇気を振り絞ったなぁ。一巻から今迄。あだっちーが色々と懊悩としながらも必死にやってきたからこそ。ラストの告白が報われた瞬間、僕泣いちゃったんですよね。ほんとによかったって。

あ、そうそう。何気に安達家の親子事情がしまむらさんのお陰で好転してるのも重要なシーンだよね。いつか安達家の親子関係にも深く切り込んでいくのかなぁ。今回はしまむら親の出番多かったし、髪結でもらうシーンとか安達家と対比になってたし。そこら辺に切り込む話はあると思う。

という訳で。無事お付き合いを始めた二人。一つのゴールだと思っていた恋人になって、二人はどこに向かうのか? しまむらさん安達さん両名、一癖も二癖もある人間ですから。普通のお付き合いとはいかなそうですがね。


満足度:★★★★★
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