「白蝶記2」、感想。

1巻→「白蝶記 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか―」、感想。

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あらすじ
施設からの脱走後、旭は謎の少女・矢島朱理と金城司という男に捕まってしまう。しかし、パパに会いに行くという朱理と目的地を同じくすることから、共に行動することを決める。一方、教団幹部たちは時任を叱責し、旭を連れ戻すように指示する。教団から徐々に心が離れている時任だが、旭に対しては異様な執着を示し、追跡を始める。教団による包囲網が狭まる中、旭はようやく目的地である川幌市へと辿り着くのだが…。その頃、施設を逃れ、旭の母・景子と共に生活をしていた陽咲のもとを謎の男が訪れる。旭たちは無事再会を果たせるのか!?教団の姿が明かされる予測不可能な激変の第二巻!!

るーすぼーい氏ラノベ二冊目。前巻の、逃走の果ての続き。静かな狂気に満ちた前巻と打って変わって、今巻は直接的な暴力渦巻く。激動の逃走劇です。

前巻が檻を抜け出すまでの物語なら、これはその延長。檻を抜けだしたからといって、平穏が訪れるとは限らない。徐々に明るみになる“われわれ”の異常さ。そして、その規模。施設の中に居た頃は、絶対に抜け出せない。強大なものに見えた教団も、外の世界では絶対的なモノではない。それでも、少年少女にとって脅威であることに変わりはなく……。

前巻で“子供にしては”優秀というイメージが強かった旭。しかし、今巻ではどんなに賢しくても所詮は子供だということ。子供が出来ることの限界。そして、“暴力”の有力性が描かれてました。他者を征服するのに最も効率的な手段。痛みと恐怖による支配。それが子供に向けられれば、どこまでも無力な子供はどうにもできない。

だからこそ、それに抵抗するためには大人の力がいる。ということで、今巻は施設にいる時は借りることが出来なかった“大人の力”というのをフルに活用した話でした。金城さんに工藤さん。それに、パートのおばちゃん。旭達は子供らしく、もっと大人に頼って良いんだ、ということを教えこむ話でもあったなと。旭が普通の世界に戻る為にも。

とまぁ、大人たちの力も借り。逃走劇を成し遂げた旭達ですが。その先に待っているのは陽咲が拐われたという報せ。教団が壊滅するかもしれないというとこで、じりじりと影を見せる他勢力。旭は、無事陽咲を取り戻し。樹や朱里と共に普通の生活を手に入れられるのか__。

今巻は、順当といえば順当な内容だったんですが。正直あまりおもしろくはなかったかな……僕旭くんにそこまで心情移入も出来ないし。というか、文章からして心情移入しづらいし。やっぱりるーすさんはゲームでこそって感じですね。


満足度:★★☆☆☆

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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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