「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈8〉」、感想。

1巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車」、感想。
2巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈2〉」、感想。
3巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈3〉」、感想。
4巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈4〉」、感想。
5巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈5〉」、感想。
6巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈6〉」、感想。
7巻→「ニーナとうさぎと魔法の戦車〈7〉」、感想。

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あらすじ
人を殺さない戦車隊・首なしラビッツ。その志を掲げた戦車長・ドロシーは銃弾に倒れた。彼女を失ったニーナたちが悲しみに沈む一方、ハイディーマリーの軍勢は侵略を開始する。空に浮かぶ巨大な城。強力な魔力を有したクローン兵。組織化された野良戦車。圧倒的な戦力がアンフレックに迫るのと時を同じくして、一台の野良戦車が町に来る。それがニーナたちにもたらしたものとは…!?愛する人たちを、そしてドロシーの残した想いを守るため、再び戦場に立つ決意をするラビッツ!これまでの戦いで出会ったたくさんの仲間の助けを得て、少女たちは天高く決戦の地へ飛翔する!!

ニーナとうさぎと魔法の戦車……ついに最終巻です。前巻が前後編の前編だったので、今巻も続けて一気に読んじゃいました。

僕は先に挿絵からパラ見する方なんで、8巻買った時点でドロシーさん生きてるだろうなぁっていうのは分かってましたけど。それでもやっぱり熱いというか盛り上がりますね。ドロシーさんいいとこもっていきやがる。ドロシーさんの生命力は異常っすよ。まさかハイデマリーさんとのキャットファイトでアーシア城を陥落させるなんてな……。

城に乗り込んでからの最終決戦もまぁいいけど(パージシステムとか)。僕的には地上の野良戦車侵攻を食い止めるためにマドガルドと手を組むっていうのも熱いと思うんよ。かつての強敵(というかラスボス級)が仲間に加わるのは頼もしい。というかマドガルドさんハイデマリーとかに比べると敵っていうよりライバルに近いような……。要約すると一連の行為は「お前らを倒すのは俺なんだからな!」っていうツンデレ的なアプローチともとれる。マドガルドさん。なんだか最後の最後で結構好きなキャラになりましたね。一巻以降まともに出番がなかったならただ強いだけの薄っぺらい敵って認識で終わりでしたが。ラビッツのことを真正面から評価し、人間の強さを讃え。だからこそ絶対的な強さと戦いにより全てが決まる世界を目指した。彼には彼の矜持があったのでしょう。最後にマドガルドがアリスを庇ったのは、アリスが娘だから……というよりも。アリスを一人の人間として。その強さを認めたからこそ、つまらない死なせ方をしたくなかったんじゃないかなと思います。

そして、宣言通りハイデマリーを殺さず捕縛し。マドガルドとの決着もつけ。シルヴィアとも和解して……最後は全員揃っての大団円です。ラビッツメンバーは無事誰も欠けることなく最終巻を終えましたが。今迄の巻では随分と大切な人たちをなくしてきました。それでも復讐に囚われず。挫けず。前を向いて進んでいく。

一巻でドロシーさんが唱えた「悪意に対し善意をもって相対する」というスタンスは一貫しており、それがラビッツの信条であると同時にこの作品のテーマになってるんですよねぇ。

このテーマを一巻から印象深く強化していくと同時に、最後までブレずに走り切ったのは賞賛に値します。

余談ですけどね。相手がどんどんクローン兵量産してるの見るとな。「もしかしてテオドーレちゃんがクローンで復活する可能性も……?」なんて希望が脳裏に浮かんでしまいましたよ。勿論そんなことなかったけどな!

ってな訳で「ニーナとうさぎと魔法の戦車」シリーズ読了です。皆、うづきくんの新作。「いらん子クエスト」もよろしくな!


満足度:★★★★☆
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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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