「空ろの箱と零のマリア6」、感想。

空ろの箱と零のマリア6 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア6 (電撃文庫)
(2013/01/10)
御影瑛路

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あらすじ
人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。大嶺醍哉の『人生』を上映するこの空間で、すべてのプログラムが終われば彼は敗北する。星野一輝の狙いを阻止するために醍哉がとった奇策によって、ついに醍哉は一輝を映画館へと引きずり込むことに成功する。音無彩矢、麻理亜、そして、“O”。“零のマリア”を巡って、一輝と醍哉は衝突する。二人のうち、『世界』を救う/変えるのは、果たして―。

醍哉編後半戦。醍哉と一輝お互いが相手を警戒し、牽制し、緊張した空気が続く戦い。どちらかが1つでもミスをすれば決着がついてしまいそうなギリギリの戦いでした。

音無“彩矢”を求める醍哉と音無“麻理亜”を求める一輝の戦い。空ろの箱を満たすのは、希望か、絶望か。
一輝が反則的な「箱を潰す力」をもっている事とどちらかというと醍哉をメインにした話になっているからか今回は醍哉が主人公で一輝が敵という印象を受けます。形式上一輝を敵と言いましたが、実際はどちらも正しくどちらかが悪いなんてことはない。寧ろどちらも正しすぎるくらい正しいのだと思います。それ故に衝突する。

今巻の話では醍哉の心情が痛い程よく伝わり素晴らしいカタルシスを感じました。最後まで目的を果たすために自分、周りを犠牲し盲目になっていたところを一輝に足を“掬われる”ような結果になりましたが同時に“救われた”部分もあるんじゃないかと思います。

しかし一輝達が歩んでいく世界は変わらず、でも周りの人間関係は大きく変わっていき、戻ってきたのは空虚な日常。望んだ筈の日常なのに変わらなかった事に違和感を拭えない。日常や平穏を望んだ故にたどり着いた“日常”は一輝の異常性を際立たせる。そんな変わってしまった自分と変わらなかった世界の裏で、物語は少しづつ、革新していく_

あとがきにも書いてあった通り次巻でどうやら終わりのようです。新シリーズを出す予定が既にあるそうなのでそちらも楽しみですね。



満足度:★★★★★
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Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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