僕がSHIROBAKOを観て考えたこと

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(2014/12/24)
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今期アニメがどんどん終わっていく中。リアルタイムで最終話を見逃した白箱をやっと観れたので、白箱という作品を観て考えたことを一筆したためたいと思います。

と書くと。白箱の感想記事のように取られますが。この記事は僕の創作に対する私事を綴ったものになります。白箱の感想を期待してた方には瞞着のようで申し訳ない。

では本題。実のところ僕は、今年の1月。丁度年明けくらいから。小説を書いてて妙な焦燥感や不安を憶え、小説を書けなくなり。とてもじゃないが小説家を目指すことは無理だなという心裡に到達してしまいました。

理由としては、

何のために小説を書いていたのか?
なぜ小説を書きたいのか?
その想いと行為は、その他の物を犠牲にしてでもしたいことだったのか?

ということが分からなくなってしまったからです。自分でもあまり整理出来ていないんですが。やっぱり僕は小説を書くこと自体は好きなんですよね。りーちゃんの言を借りるなら、僕には物語が必要なんです。

そんなに書きたいなら勝手に書けばいいじゃん。何燻ってんの? と他人からしてみればそう思われるかもしれないですけど。僕は小説を書くという行為に“意味”が欲しいんです。僕が小説を書いたところで、周りに及ぼす影響はゼロなんです。何もないんです。他人からしたらどうでもいいんです。誰かに望まれてる訳でもなく、お金になる訳でもない。いってしまえば趣味と変わらないようなもの。でも僕は、趣味で終わらせたくないし、趣味だとも思いたくない。趣味でするならもっと楽しくて無意味なことは沢山ある。

僕は小説を書くことを承認して欲しいんです。でも周りからすれば認める理由がないんです。
楽しければそれでいいかもしれませんが。僕は小説を書くことが好きではあっても、楽しくはないです。好きと楽しいは違うんです。好きだけど、辛いんですよ。だからこそ、生半可な覚悟で小説を書けないんです。

趣味として小説を書く分には楽しいでしょう。実際僕も書き始めた当初は只管に楽しかったです。でもそれを“趣味”としてでなく“仕事”にしたいと思った瞬間から小説を書くという行為がとても窮屈に思え、無聊になってしまったのです。趣味で書いてた時から多かれ少なかれ辛い部分はありましたが、辛い部分も楽しい部分も合わせて創作という趣味を楽しんでいました。でも今では小説を書くという行為自体が怖くなり、臆病になり、苦痛になってしまったのです。
もしも今書いてる作品で受賞出来なかったら__そんな思考が頭をもたげる度、書いてる時間が無駄に思えるのです。僕は落ちることが怖くなってるんです。もし今回もダメだったらと焦慮で眠れない夜を過ごすのに耐えられないんです……。

書いても書いても実力を否定され、自分自身を否定され。血を流し、苦痛を噛み締め書き上げた作品がシュレッダーにかけられゴミにないっていく。評価されなければゴミと同じなんです。小説家になりたいなら、評価される作品を出し続けるしかないんです。でも、幾度も自身が“面白い”と思った作品が否定され。世で売れてるものも面白いと思えなくなって。いつの間にか“面白い”っていう感覚が分からなくなって。何を書けばいいのかすら分からなくなってしまったんです。

僕が小説を書けなくなってしまった理由はそれだけでなく。夢の期限という部分も大きいでしょう。

いつまで経っても小説家になれる見込みがないなら、書いてても無駄じゃんっていう。残り少ないモラトリアム期間。無駄に夢を追いかけて時間を潰してていいの? っていう。夢がどこまでも遠くにあるなら、違う道を歩めばいい。夢から目を背ければいい。自分から離れていって、諦めたんだと言い聞かせれば夢との距離を気にしなくていいんです。

僕は夢から覚めて、現実を視てしまったんですよね。現実的に考えて、あの競争率の中。小説家になれる訳ないって。

そんな僕だからこそ、白箱という作品は眩しくて、心に刺さるんです。痛いくらいに共感できるのに、僕はもう夢を追いかける舞台から降りてしまっている。それが辛くもあり、安堵するところでもあるんです。夢は観るだけならタダなんです。でも追いかけるとなると多大な犠牲を払うことになり、殆どの場合叶わない。夢へと続くマラソンの、観客ならば楽しいでしょう。でも自分が参加者として走ってみると気付くんです。自分と同じく夢に向かう人間の多さが。そして、ゴールまでたどり着ける人間の少なさが。

僕は二年近く小説を書いてきて。自分なりに努力もして、研鑽を積んできたつもりです。でも、知れば知るほど自分の限界が視えてくるんですよね。その限界という壁に竦まずぶつかっていける人が小説家になれるんでしょうけど。僕はその高すぎる壁をどうやっても壊すことも越えることも出来ないと思ってしまったんです。僕より努力し、僕よりも必死に小説を書き続けて、かつ才能があると思う人間を僕は何人も観てきました。でもその人達ですら小説家になれてません。夢を諦めて挫折する人も沢山います。そういう世界なんですよ、ワナビって。ワナビなんてよくバカにされますけど。バカにしている人間の中にはきっと元ワナビも一定以上いるんだろうなって思います。自分が夢を諦めてしまったから。夢を追い続ける人間が羨ましく、愚かに視える。

僕にとって小説を書くということは、自己を形成する大きなアイデンティティの一部でした。小説を書いてない自分には価値がなく、自分という存在すら朧気になってしまうと。そんな大切なものですら、人間は案外捨ててしまえるもので。それでものうのうと生きているんです。でも僕は、今でも夢に未練たらたらで。心裡ではまだしがみついてたりするんですよね。僕は小説家になりたいという夢に尾を引かれ、いつまで経っても前を見れません。なぜなら二年間という僕ぐらいの年の人間なら短くない大切な時間を執筆に費やしてきた訳ですから。もしここでやめてしまったら二年間が無駄になるからと振り切れないでいるのでしょう。そんな僕はどうすれば前を向いて歩けるようになるんでしょうか?

他人に投げかけて納得のいく答えが返ってくるような問でもないんでしょうけど。そう投げかけずにはいられないんです。それ程に、今の僕は空っぽなんです。自分の中を探したって何も見つからないぐらいに。

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感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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