「天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜」、感想。

天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜 (メディアワークス文庫)天体少年。―さよならの軌道、さかさまの七夜 (メディアワークス文庫)
(2012/09/25)
渡来 ななみ

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あらすじ
天文学者の父親とともに遠く南国の孤島に暮らしている少女・海良。ある日、彼女が闇夜の草原で出会ったのは、星空から降りたった不思議な少年・τ(タウ)だった。「僕という天体は、宇宙を未来から過去へと進んでいる。でもこの姿を浮かべていられるのは、ほんの七日間だけ。だから今夜は僕にとって、君との最後の夜なんだよ―」去り際に残した、その謎めいた言葉通りに、海良は毎夜タウと出会い続ける。約束された出会いの、避けられない別れの時へ向かって―。

夏はSF小説が読みたくなる……ということでまとめ買いしてきたものの二冊目。読みたくなるだけでなく自分で書きたくなる季節でもあるんだけど。そもそも僕は年中SFしか書いてないから関係なかったね。

ってなわけで割りと忙しいこの時期ですが読ませていただきました。今作は天文学的知識が散りばめられたSFガールミーツボーイ。

文章面について。接続詞の使い方に若干の違和感を覚えるものの。それ以外にどこか問題があるわけではなく。設定説明の部分で若干テンポが悪くなっていた部分はあるが、概ね悪くない。ただ、女主人公でも普通に感情移入出来る僕の筈なのになぜかこの主人公にはそこまで親しみは覚えなかった。キャラが合わなかったのだろうか?それとも僕が感情移入出来る女主人公は百合っ子だけなのだろうか?細かい分析が必要である。

それに加えて、相手役であるタウもそこまで好きになれなかった。別にキライという訳でもないのだが。どちらもキャラが大して立っていなかったせいだと思われる。この感覚はヴァンパイア・サマータイムを読んだ時と同じだな。あちらもキャラ自体を好きになれなかったせいで主人公たちの行動や色恋沙汰に興味を抱けなかった。

とまぁ、ここまで酷評しているように思えるが。肝心のストーリーはどうかいうと。「切なさ」に重点を置き、作者が伝えたかったテーマというのは確り書けていたと思います。そこは評価したいですね。後半説明が多くなって煩わしく思う部分もありましたが十分感動出来ましたし。

全体的に綺麗にまとまった、眉目好い作品だったと思います。




満足度:★★★☆☆
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Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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