「さよなら流星ガール」、感想。

さよなら流星ガール (メディアワークス文庫)さよなら流星ガール (メディアワークス文庫)
(2014/05/24)
一二三スイ

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あらすじ
8年後にやってくるプシュケ流星群を、僕たちは再び観ることができるだろうか――。

北海道のある町で、同じ日同じ病院に生まれた僕と茉莉。家もお隣さん同士という、絵に描いたような幼馴染の僕たち。唯一の違いは"健康な体"で生まれてきたかどうかだった。
いくら星に願いを込めても、神様は茉莉の病弱な身体を治してくれる気がないらしい。けれど彼女はその小さな体じゃ足りないほどの好奇心に溢れていた――。
入院生活での熱心な読書が災いし、ちょっとどうかと思う理系女子に成長した茉莉は、いつも僕を振り回してばかり。ただ、僕には言えない大きな秘密を抱えているようで――。
これは、きらきらの恋をし、やがては消える少女と僕の、刹那に輝く星のような物語。


世界の終わり、素晴らしき日々より」が本当に好きだったので、同作者ということでこの本も買わせていただきました。
ホント、この作者さんはこういう話書かせたら上手いですよね。何度も琴線に触れるシーンがありました。なんてことない、淡白な一文でも。それに十分泣かせる力をもたせられるのはさすがとしか言い様がないです。

特にキャッチーだったり奇抜だったりする話ではない、素直な物語なんですけど。だからこそ作者の筆力が出るといいますか。安心して読めるんですよね。文章も構成も雰囲気作りも物語を作る事を意識していて非常に高クオリティ。これぞ小説って感じがします。もしこの内容でケータイ小説レベルの文章だったら散り散りに破って火葬するレベルですよ(そもそもどんな凄い内容でも文章がアレだったら僕はゴミ箱に投げ捨てる人間だけど)。

当時、ちゃんと学生してた時のことも思い出してちょっと郷愁に浸っちゃったりもしましたね。当時は全然意識してなくて、寧ろ世間一般でいう『学生』とはかけ離れた過ごし方をしているのだろうと自分では思っていたんですが。今思い返すとそれでも立派に学生らしくて青春っぽいこともしてたのかなぁ、なんて。

これは是非ライトノベルという垣根を超えて読んで欲しいです(というかメディワをライトノベルと定義していない人もいるだろうが)。表紙とか内容からして、俗にいう『ラノペ』っぽさは感じませんし。芯が通った、透き通ったお話です。




満足度:★★★★★
一二三さんは僕にとっての第二の秋山さんになれるかもしれない……。あ、でも第二の秋山さん候補には松山さんもおられるな。甲乙つけがたい
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Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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