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「時魔導師のゆるふわスローライフ」、感想。

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あらすじ
異世界でゆっくりふわふわスローライフ

ある日、憧れの先輩がメスの顔をしながら男の人と歩いているのを目撃し、ショックで死んでしまった女子高生の間宮桃。若くして死んだ彼女を不憫に思った天使さんこと理の端末に生まれ変わることを提案され、時魔法を授かり可愛い女の子に囲まれながらキャッキャウフフできる世界で第二の人生を歩むことに。異世界で出会った狐の亜人の女の子ティオと姉のファティマとともに修復屋「もものおきつね亭」を始める桃。田舎町リフリを舞台に住人たちの問題を解決しながら営むゆるゆるふわふわなスローライフが始まります!


某所で百合モノだっつわれたらまぁ買うしかないっしょ。
ということで手に取った今作。イラストは『今日も女の子を攻略した。』でお馴染みのむくさん。
裏名義(?)のぎょうひもちでもCOMIC LOなんかで描いてらっしゃいますよね。LOでも百合系描けばいいのにって思っちゃうんですけど、その枠はもう白玉さんが担ってるから空いてないのかなぁ。百合作品は何作あっても良いと思うんですけど。

と話が逸れてしまいましたが、本編の感想。
正直な話、この作品に限ってはあんま語ることがないんですよね。
ジャンルというか作風としてはほんときららとかの日常系四コマのノリです。
つまり、特に盛り上がりもないお話ですね。毒にも薬にもならない。
ももちゃんが死んだ理由なんかは中々おかしくて悪くないんですけど、それ以外に面白い要素は“無”です。
基本ももちゃんがティオちゃんをかわいがってるだけです。
読んでて“虚無”になれます。
この手の作品はアニメで声とか動きのある絵とか付くと楽しめるんですけど、逆に言えばそうでないと退屈……。

という訳で、“虚無”を感じたい人にはおすすめです。
あとはきらら系四コマを楽しめる人ならいいんじゃないでしょうか。


満足度:★★☆☆☆
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「なごやか百合団地」、感想。

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あらすじ
(本作品で、ふたなり、竿役は一切登場しません)
お姉さん×女の子をテーマとした百合えっち小説集です。11万字超のボリュームでお楽しみいただけます。
それぞれ属性の異なる5編の物語が収録されています。すべて年の差百合!
多人数プレイや露出なども含みますが、徹頭徹尾、女の子同士です。
一部作品は試し読み可能です。(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11243285)

収録作のあらすじは以下となります。
・せんせーショナルなふたり【拘束/先生×生徒】
クラスで一番の美少女に弱みを握られてしまった女教師は、言われるがままに拘束され、弄ばれる。
しかし女教師の心は折れておらず――

・私の和やかな団地ぐらし【年下優位/電気あんま/露出】
望まぬ職場で消耗している瑠巳の前に現れる、蠱惑的な少女。
少女の生意気な態度に腹を立てながらも、瑠巳はその魅力に抗えない。
やがて、少女に籠絡されて、彼女の犬に成り果てる女の物語。
年下優位、一切逆転なし!

・人さらいの青春【乱交/無知シチュ】
――人間を飼ってみない?
同じグループの仲間に誘われて、不良娘は攫われた少女を玩具にする。
狂った生活の中で心を通わせていく二人だったが、崩壊の時は突然訪れる――

・せんせーショナルなさんにん【年下同士/貝合/おもらし】
憧れのクラスメートは、クラスの担任と『そういう関係』だった。
自分の理解の及ばぬ光景に戦慄する少女は、訳の分からないまま、その関係に取り込まれてしまう。
せんせーショナルなふたりに、あたらしい少女が加わる!

・少女は酔夢にて紅く灯る
幼馴染みと、その恋人。どちらにも心引かれることに戸惑う少女、紅葉は、二人に夜這いされ、知識でしか知らなかった百合えっちを身体で理解することに!
百合カップルに挟まってしまう女の子!


どうも、最近は結構webとかKindleで百合小説を漁っているキョウトです。
特にジュブナイルポルノをメインに探してるんですけど、ぶっちゃけ今一つな物が多いんですよね。
エロシーンはそこそこよく書けてるけど話が全く面白くないもの。
そもそもちゃんとエロシーンを書くつもりがないもの。
百合的にどうなん? っつープレイをぶっこんでくるもの。

そんな玉石混淆な電子百合小説界隈に於いて、今作は驚くほど真っ当な“百合ジュブナイルポルノ小説”です。
おねロリっつーとまぁ、百合スキーの間では全然メインストリームではあるものの、本来はかなりニッチなジャンルかと思います。
更にこの作品集は、いってしまえばおねロリの“闇の側面”を描いた作品です。
おねロリ! 可愛い! サイコー! 癒やし……だけがおねロリの魅力じゃねぇ。
おねロリの真の魅力は“犯罪性”にあるンすわ……(おねロリ評論家)。
この犯罪性っつーファクターはな、純粋なロリ属性から派生したものだ。少女っていうのは、ただ存在するだけで“犯罪性”を主張する生き物だ。その禁忌的な魅力に“大人の女性が手をだす”ってのは……なんとも倒錯的。
仄暗きおねロリの底にこそ人間心理はあるンだよなァ……ッ!

ってな感じで、この作品はどれもそういう危うさや、少女の不安定な心情をよく描けてたんよ。
ジュブナイルポルノとしてのエロをちゃんとメインに据えながらも、物語として人間の深いところに切り込み展開されていた。
素人さんはエロとストーリー性のバランスを取れてないことが殆どなんだけど、そういう意味ではこの作品は完璧だ。
そこらのプロよりよく書けてる。

僕はね、ジュブナイルポルノって普通のエンタメ小説や高尚な文学小説より書くの難しいと思ってるからね。
だからジュブナイルポルノとしての百合を真摯に描いてくれた人間無骨くんに拍手を送りたいよ。

どの作品もね、人間の醜さと欲望に寄り添って、その上で“罪”を許容してくれる話でしたわ。
自身の許されざる性癖という罪を背負った咎人達の、巡礼のような物語。
最早文学であり哲学であり宗教学だよ。

「これがワイの答えや!」
といって投げ込まれたこの小説……しかと胸に響いたぜ!

もうね、全部好きなんだけどね、特に『私の和やかな団地ぐらし』と『人さらいの青春』が特に好きだよぼかぁ。
『私の和やかな団地ぐらし』ではメスガキの狡猾さを表現できていたし、「めちゃくちゃムカつくのに少女の肢体には逆らえねぇっ……!」という屈服と屈辱が快感なんすよね。
『人さらいの青春』なんかはどこまでも清純な少女という生物と、それを穢してしまった罪。そしてその果にある身勝手さ。どこまでも人間の愚かしさを描いててよかったよ……。やはり人間は愚か。
旧約聖書・詩篇14編にも書いてあるとおり、人間は弱く、また幼い。満たされず、乾き続ける。故に求め、罪を背負うのだ。
未完成な人間のあらゆる形を受け入れようとした神のお言葉ですね(唐突なキリスト教徒アピール)。
※実は僕のキョウトというHNの由来は、キリスト教徒から来ています。敬虔なクリスチャンなので(!?)。

穢れゆくモノをヒトと呼ぶなら、つまり少女は上位者かなにか……?
おねロリは冒涜……?

といった具合に、おねロリと宗教はとても深い部分で結びついてるんですねぇ(締めが強引すぎる)。

素直な気持ちで抜いてもよし。深読みして悦に浸るもよし。一冊で二度美味しい小説でした。


満足度:★★★★☆

「やがて君になる 佐伯沙弥香について 2」、感想。

1巻→「やがて君になる 佐伯沙弥香について」、感想。

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あらすじ
もう人を好きになるなんてやめてしまおう。中学時代に経験した手痛い失恋から、そう心に決めていた沙弥香。しかし高校の入学式で初めて七海燈子の姿を見たその瞬間から、どうしようもなく燈子に惹かれていく。同じクラスになり、一緒に生徒会にも所属し、やがて親友と呼べる仲にもなった。隣を歩み続ける中で、燈子の強さも弱さも知った。燈子のすべてを見て、一層好きになっていく。でも、だからこそ。沙弥香はどうしても「好き」を伝えられない。待ちすぎて、恐れすぎて、一歩踏み出すことができなかった沙弥香の迷い、後悔、喪失―。

人を好きになるということを知ったのは、『彼女』と出会ってからだった。


原作7巻でもだいぶ沙弥香に厳しい展開となってましたが、そこすら含めた佐伯沙弥香について2巻ですよ。

内容としては原作の前日譚だった1巻と比べればストーリー的な新鮮味は薄いかな。沙弥香の侑に対する友情やら、一年生時のエピソード、そして大学生になってからの話。原作ではまだ沙弥香達高2だってのに、スピンオフでは大学2年生になってるってんだから驚きよ。

1巻から沙弥香の“好き”と“恋愛”に対する価値観や認識の移り変わりを描いてきたけれど、今巻のメインとなる一年生時代での沙弥香にとって“好き”は理想なのだと思う。
沙弥香は最初橙子に対し理想を重ねていた。でも、橙子の事情を知り、もしも橙子が完璧な存在じゃなかったら? という壁にぶち当たる。それでも橙子を好きだと再確認した沙弥香は、橙子が演じる橙子を愛そうと決めたのだ。それはダメでもいいという肯定や甘えではなく、あなたがそうありたいなら、私はそんなあなたを好きで居続ける。その仮面の下を覗かない。そんな、一歩距離を置いた好意だ。橙子の本心に気付いていながら、あえて見ないフリをする。それでは一番の親友にはなれても恋人にはなれない。

ならば、沙弥香がこの時一歩踏み込んでいたら恋人になれただろうか。
答えは否だ。沙弥香はどこまでいっても橙子に“期待”を抱いてしまう。
沙弥香が橙子と結ばれるとしたら、小糸侑という後輩が現れなかった場合だ。
もしも侑が現れなければ、生徒会劇を成し遂げても橙子は変われず、自身が成したことが無駄だったと虚無に至るだろう。
その時沙弥香が側にいれば、今度は沙弥香のために生きようと、沙弥香の望む自分であろうと、そういう形で恋を結べただろう。

でもそうはならなかった。ならなかったんだよ。だからこの“もしも”はここでおしまい。

そんな臆病な沙弥香だが、原作7巻――修学旅行で橙子に告白した時、自分の“恋〈感情〉”に答えを出している。
それが「あなたは私の望むあなたで居続けてくれる」という“好き〈信頼〉”なのである。

生真面目な沙弥香らしい答えだ。でもそれは、平行線な答えだった。隣を歩むための言葉は、伝えたときには遠ざかり、彼女を見送る言葉となる。

まぁつまり、失恋だよね。

ってなわけで、二度目の失恋を味わった沙弥香は、大学に進学するのであった。そこで初めて恋に触れるきっかけとなった彼女と再会し――沙弥香の“好き”は続いていく。


満足度:★★★★☆
私、佐伯沙弥香のこと好きになりそう。
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しがない編集者。感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは読み始めて11年の付き合い。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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