FC2ブログ

「アイリとカレンの攻防戦」、感想。

510wTdRGh7L.jpg


あらすじ
全寮制の女子校、姫乃浜学園に入学することになった愛莉。四人のルームメイトのうち二人は友達同士で仲が良いものだから、愛莉はもう一人のルームメイトを心待ちにしていた。ところが、残る一人のルームメイトは入学式の前日になっても入寮してこない。まだ見ぬルームメイトの身を案じる愛莉のもとへ、銀髪緑眼の美女が現れる! ベッドの割り当て表を見て『日本人』だと思い込んでいた愛莉はビックリ! ルームメイト――花蓮は流暢な日本語で挨拶してきたけど、見た目と名前のギャップがすごすぎて愛莉はどきまぎ! 始まったばかりの姫乃浜学園生活、これからいったいどうなるの!?

うしろを取られたら一巻の終わりです! 全寮制の学園百合(いちゃいちゃ)ラブコメ!


最近は結構電子書籍限定のとか漁ってるんですけど、百合系(特に小説)だと電子限定の方がともすると市場が潤ってたりするんですよねぇ。まぁ商業的な目線で見るとまだまだ百合小説は弱いですからね。

というわけで、今作もKindleで漁ってきた訳ですよ。
まぁぶっちゃけて言ってしまえば、もうちょっと頑張って欲しかったなといったところです。
個人で勝手に出せるってことで、クオリティの保証がないので致し方ない部分はあるんですが、web小説でもあまり読まれてない方のレベルだなってのが正直な感想。

文章的な薄さとかはこの際妥協して……と言いたいところですが、仮にもエロシーンある小説でこの文章はちょっとなってレベルで描写不足ですね。軽い文章を悪いとはいいません。それにあった作風や、それ以外の面で巻き返せれば問題ありませんから。
でもこの小説にはそれ以外に良いと思える部分がないんですよね。
それでも最後まで読めてるので、何もかもが破綻してるとかいう訳じゃないんです。
純粋に、ほぼ全ての評価項目が平均以下という、所謂「最後までは読めるけど面白くはないよね」っていうタイプです。

ストーリー自体はシンプルなもので、破綻を来す要素を作る方が難しいようなものですけど、終盤のカレンの叔母が襲来してからの展開なんかは「適当すぎひん?」と突っ込みたくなるレベルですよ。

「カレンの母親は女性に貢ぐために働きまくって、過労で死んだ。だから女性同士なんてダメ」ってお前。それはちょっと筋が違くねぇか?
いや、まぁいい。よくないけど一旦置いておこう。
それで叔母がカレンとアイリを引き離そうとして、それでも拒絶するアイリに突きつけた条件が、
「洞窟の奥にあるきれいな花をとってこい」って……。
RPGのお使いイベントじゃねぇんだぞ!?

え!? 今シリアスな話してるんだよね!? これギャグだったん!? もっと良い案(展開)思いつかなかったん!?
仮にもいい年した大人が出すような条件じゃねぇよ!

しかもそれで取ってきたら「は? その花じゃないんですけどーwww(そもそも洞窟の奥にきれいな花などない)」

小学生かお前!?

まぁ結局言い負かされて不承不承退散するんですけどね。
いや、高校生に口論で負けるのか……(困惑)。

一回シナリオハンドブックとかハリウッドの三幕構造とかで勉強した方がいいんじゃない!?
僕あんま小説家志望(ワナビ)に教本薦めないんですけど、この方はあまり“感覚”で小説を書くタイプには思えないので、ロジックを知ることも大切だと思います。

とまぁ、ベリーベリー辛辣なことを連ねてますが、実は評価している部分もあります。
それはエロシーンへの煽り。「お、ついにレズセックスするのか……?」と思わせる前兆シーンに期待が膨らみましたとも。
まぁ、結局本番らしきものは最後にちょろっとあったくらいですけどね。
しかもそもそもの文章が薄いんで本番も即終わります。

エッチシーン書くことに躊躇いや照れくささを持っているのか、それとも元の文章力が低いのか……。

いつか魅せてくれや……水無月くんの“本気”をよォ……。

それはそれとして(デビルマン
百合姫7月号に読み切り漫画が載ってる嶋水えけくんの同人誌、「廃バスの中の夢」がKindleでも買えるで! 
めちゃくちゃ名作だからみんな買おうね!



満足度:★★☆☆☆

スポンサーサイト



「安達としまむら 8」、感想。

1巻→「安達としまむら」、感想。
2巻→「安達としまむら 2」、感想。
3巻→「安達としまむら 3」、感想。
4巻→「安達としまむら 4」、感想。
5巻→「安達としまむら 5」、感想。
6巻→「安達としまむら 6」、感想。
7巻→「安達としまむら 7」、感想。

71pm16mZAAL.jpg

あらすじ
恋人になった女子高生二人の修学旅行編。

高校二年生の十月は修学旅行の季節らしい。となると班決めがあって、席を素早く立つ安達の姿が目に飛び込んで来る。
「なにかな足の速い安達」
「班は、一緒で」
「うん」
当然そうなるのだ。
ただ問題は、班を作るには五人必要ということだ。安達の性格からして、二人きりじゃないと不満だろうし、どうしたものか。
意識して準備する物もないし、二泊三日の旅行で私服が必要なわけもなく。流れるままに、ぱーっと、出たとこ勝負でいいかな。


ア ニ メ 化 決 定 

はい、と言う訳でやっと発表されましたね。あだむらついにアニメ化です。一巻発売当初は絶対無理やろ~と思ってたけど、今の環境ならそこそこの売り上げは出そう。

そんなおめでたなあだむらシリーズ久々の新刊です。
今巻では学園モノでは定番の修学旅行。
この旅行で二人の関係は発展するのか――と思われましたが、まぁいつも通りの二人です。
安達の欲望がお風呂場で漏れ出てたのが今巻一番の見どころだったかもしれない。
安達の拭えない童貞臭と、それを受け入れるしまむらさん。安達が割とストレートに己の性欲を出してきたので、案外キスするのも時間の問題かなと思ったり。まぁ10年後の最終話では完全にヤってるんですけどね。

あとはあれだね、安達としまむらさんの関係を知る人間が出たってのが結構大きい進展かもね。それも日野や永藤ではなくパンチョってところが。親しすぎないからこそ逆にこういう話をできちゃったりするんかねぇ。まぁ後々二人にも話すんだろうけど。

修学旅行以外の話では樽見との折り合いをどうつけるかってのも気になるよね。どうつけるもなにも普通に友達ってとこで終わりなんだけどさ。なんっつーか、勝ち様がないからね……。それでも樽見がどう攻めるのかは気になるので次巻の動向に期待。

10年後の話ではしまむら妹とヤシロの組み合わせが予想以上に萌えたぜ……拙者おねロリ好きだからよ……。小学生の頃のしまむら妹の想いは、10年後どんな形に昇華しているのか。傍から見るとただのペット扱いだけど、その内情は当人にしかわからない。

という感じの8巻でした。
基本的には日常モノなんで安定期に入った二人の日常ではそこまで語れることがないという。
それでも読了後思わず合掌してしまう程度には尊い内容だったよ。入間、次巻はもうちょい早めに頼むな!

満足度:★★★★☆
評価が安達に対するしまむらさん並みに甘い。

「君が僕を ~どうして空は青いの?~」、感想。

51LwCJNIApL.jpg


あらすじ
昔はどこの商店街にもいたらしい商売繁盛の神様""恵まれさん""が、私の街のショッピングセンターに、復活。
たいていはおばあさんだったのだけれど、今度の""恵まれさん""はなんと中学三年生。
しかも、""執事""をともなって私のクラスに転入してきた! お金に一切触れてはいけない決まりだという""恵まれさん""。
日々の生活をサポートするのが""執事""だなんて言っている。お金に触れないなんて、そんなのムリ!
本当はどうなの?なぜ、そんな野生動物みたいな微笑みなの? 気になる…気になる……好きになる?


前々から読もうと思ってたんですが、書店で見かけることもなく買えずにいた今作。Kindleで半額セールがやってたんで折角だからと買いました。でもアマゾンで買うなら紙の方が安かったね。まぁ半額セールで宣伝されなきゃ買うか~という気にならなかったので丁度良かったのかも。

中里くんの小説はどろぼうの名人しか読んだことないのだけど、今作も中々癖が強い。平易な文章ながら難解で哲学的な部分が散りばめられている。いっそ禅問答じみている内容ではあるのだけど、淳子が真名との間に生まれるそういった問いかけに、懊悩しながら答えを出そうとしているので、その思考過程も含め楽しめた。

話全体のジャンルとかを考えるに、百合とか恋愛モノってより哲学モノってのがしっくりくるかも。
勿論、「どうして空は青いのか?」から始まる真名との問答の他にも、物語を牽引するフックはきちんと存在します。でもそういった要素すら結局哲学的、または宗教的思考に繋がるものですからね。

例えば「恵まれさん」という設定。物語の根幹にあるものであり、淳子が真名に近づくきっかけになったもの。真名の異常性や本作で語られる“宗教”というものとも深く関わってくるものです。
商売繁盛の神様こと仙臺四郎をベースにしているような存在であり、民草の為の民間信仰なんですよね。
神社で祀られるようなものではなく、道端のお地蔵さんとか、小さな社やら。地元に偏在する名もなき神様。

そんな「恵まれさん」というものへの興味から派生した真名への関心。それが段々強くなって、結果的に好きという感情に繋がる。正直、途中まではそれが恋愛的なモノなのか人間的なモノなのか判別出来なかったんですが、一応の答えとしてレズセックスする程度には好きってことですね。
そこまでいっても、なぜか安易に恋愛感情だと決めつけられないのもこの作品の魅力かもしれません。

真名からの「君が僕を」という問いかけも、この作品の分かりづらさを表しているものに思えます。
この言葉は、真名が嫌う“中身が伴わない言葉”への意趣返しです。
君というここには存在しない誰か。
僕という自分ではない誰か。
その二つをつなぎ合わせた問いかけは、どこまでも意味がありません。
つまり、言外に無意味な問いをするなと言ってるわけです。
心にもない言葉ではなく、自分の言葉で喋れ。でないと意味など見つかる訳がない、ってことですね。

総括すると、水蒸気みたいな話だったなと思います。所々インパクトの強いワードは出てくるけど、話全体に漂う空気はどこか茫洋としている。雰囲気を楽しむ作品ですねぇ。

まぁ取り敢えず続きは買いますかね。このまま終わったんじゃモヤモヤするので。


満足度:★★★★☆
レズセックスしたので神(チョロすぎる)。

「百合ラブスレイブ凛 好きへの間合い」、感想。

1巻→「百合ラブスレイブ わたしだけの委員長」、感想。

61BTn8K7xcL.jpg


あらすじ
柑奈が所属する剣道部は人数不足から廃部の危機に。
好成績を収めれば回避できると、柑奈は経験者ながら剣道を嫌う美紅に接触する。
しかし彼女が入部の条件としたのは柑奈のカラダ!
恥ずかしいだけだったのに、美紅のことを知るにつれ会える時が待ち遠しくなる。


レズセックス!(令和)

どうも、レズセックス大好きおじさんことキョウトです。年号が変わっても相変わらずレズセックスについて考えていきたいと思います。
とはいっても、僕はレズセックスという“結果”だけを求めてはいません。“結果”だけを求めていると、人は過程を蔑ろにしてしまうものですから。大切なのは「レズセックスに至るまでの感情」だと僕は思っています。そこにエモさがなければ、空虚な結果しか残らないんです。違います?

うるせぇ!!! さっさとヤっちまおうぜ!!!

はい。ということで(?)、読んでから中々感想を書き出せず、だいぶ日も経ち億劫な感じにはなってしまいましたが一応感想をば。

今巻では前巻と違い主人公が受け側です。“奴隷”という要素がある以上、視点が受け側にまわることでより淫靡で被虐的な作品になるかなとは思ったんですが、まぁ基本的にプレイは甘々な感じですからね。前巻同様そんなハードなものではないです。

そもそもこのシリーズ(2巻だけですが)、“奴隷”という要素はあくまで物語のフックでしかなく、本質は別のところにあるんですよね。
前巻では「身体的接触は心裡を吐露させる効果があるか?」というのが一つのテーマとしてあると語りましたが、そういった部分は今巻でも受け継がれています。
キャラクターが抱えた問題が、身体的接触(性行為)によって発露していくというのは、ジュブナイルポルノで真面目な物語を描く上で一番やりやすいのではないかと思います。

柑奈ちゃんの身体的コンプレックスとか自身の弱さを、“奴隷と主人”という関係ながら美紅は受け止めていく。そういった好意による優しさが滲んでたからこそ、終盤での展開もすんなり受け止めれれたんやなって気がするよ。

話全体としては、奴隷なんていうとんでも設定を出しつつも、スポ根モノとしてうまくまとまっていたかな。奇をてらったような展開ではなかったけど、エロがメインとはいえそこをぞんざいにしなかったのは好感を持てる。

プレイ的な面では美紅が柑奈ちゃんの泣き顔(というかダメな部分?)をしきりに可愛いっていう所とか、頻尿気味な柑奈ちゃんが印象的。あとはキスシーンの甘さも今までより心なしか濃かったかな。涙を舐めるプレイ、僕割と好きなんですよね……。柑奈ちゃんのダメっぷりも合わさり萌えるんすわ。

総括。スポ根モノとしての体裁を整えつつ、しっかりエロさも出せてたのでバランス的にはかなり良かったかな。土台にあるストーリーが若干エロとして弱かった気もするけど、そこは次回作に期待。
エロならエロで、ジュブナイルポルノだからこそできるストーリーっていうのも追求していって欲しいよね。


満足度:★★★☆☆

相互ブログ更新情報
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
プロフィール

キョウト

Author:キョウト
しがない編集者。感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは読み始めて11年の付き合い。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

オススメラノベ
イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
(2001/10)
秋山 瑞人

商品詳細を見る
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
(2008/03/10)
萬屋 直人

商品詳細を見る
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
(2007/02)
紅玉 いづき

商品詳細を見る
紫色のクオリア (電撃文庫)紫色のクオリア (電撃文庫)
(2009/07/10)
うえお 久光

商品詳細を見る
雨の日のアイリス (電撃文庫)雨の日のアイリス (電撃文庫)
(2011/05/10)
松山 剛

商品詳細を見る
マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)
(2006/01/20)
葵 せきな

商品詳細を見る
DDD 1 (講談社BOX)DDD 1 (講談社BOX)
(2007/01/10)
奈須 きのこ

商品詳細を見る
空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)
(2009/01/07)
御影 瑛路

商品詳細を見る
AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
(2008/07/19)
田中 ロミオ

商品詳細を見る
空色パンデミック1 (ファミ通文庫)空色パンデミック1 (ファミ通文庫)
(2010/01/30)
本田 誠

商品詳細を見る
B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)
(2010/01/30)
綾里 けいし

商品詳細を見る
機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing 機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing "Cannibal Candy" (MF文庫J)
(2009/11/21)
海冬 レイジ

商品詳細を見る
ベン・トー サバの味噌煮290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー サバの味噌煮290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2008/02/22)
アサウラ

商品詳細を見る
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
(2009/02/25)
桜庭 一樹

商品詳細を見る
AKUMAで少女 (HJ文庫)AKUMAで少女 (HJ文庫)
(2007/08/01)
わかつき ひかる

商品詳細を見る
世界の終わり、素晴らしき日々より (電撃文庫)世界の終わり、素晴らしき日々より (電撃文庫)
(2012/09/07)
一二三スイ

商品詳細を見る