「東京レイヴンズ (13) COUNT>DOWN」、感想。

81DY6taqZfL.jpg


あらすじ
夏目の窮地を機に、身を潜めていた仮初の巣から飛び立ち集結した仲間たち。再会を喜ぶのも束の間、わずか数日後に大規模霊災テロが計画されていることを知る。それは過去2度にわたり上巳の日に起こされてきた霊災テロの3度目―「本番」とも言うべきものだった!陰陽庁のトップ・倉橋ら、強大すぎる敵を前に、夏目たちは味方を増やすそうと行動を開始。が、それを阻むかのように陰陽庁がある声明を発表し…!?奔走する若き闇鴉たち、荒御霊を従えた元講師、独自の行動をとる『十二神将』、退路を断たれゆく春虎―刻々と迫る決戦の日に向け、星々が錯綜し戦況は目まぐるしく変転する!

春虎くん合流チャレンジ__今回も失敗です。というか、前巻以上に見せ場がなかったような……? 

さて、前巻で春虎くん以外の仲間は全員集結し。やっと一段落__なんてことにはなりません。状況は依然切迫しています。すぐそこまで迫った三度目の大規模な霊災テロ。そしてそのテロの首謀者が春虎くんだというデマ。敵方以外の勢力は、皆一刻の猶予もありません。大友陣営は単独で儀式を妨害する為動き、夏目っち達は木暮さんとの合流に東奔西走し、春虎くんは夏目を完全な形で復活させるため悪戦苦闘中。

とまぁ、相変わらず数々の思惑が交差する話ではあるんですが。今巻は比較的シンプルな内容だったな、と。視点も基本は夏目陣営ですし。そうなるとこの巻で夏目達がやったことは木暮さんと如何にコンタクトをとるかって話なんで。激しい戦闘自体も少なかったかなと。所謂繋ぎの巻です。緊迫した状況で繰り広げられる夏目達の会話が癒やしです。鈴鹿の成長、秋乃の成長。そして、天海部長の気遣い。

あと、個人的に気になったこととしては。大友先生ついでに天海部長にかかった封印(呪い)解いてくれてもよかったやん……。そんなちょちょいと解呪できるもんじゃないかもしれんけどさ。さすがに可哀想になってきた。そろそろ呪術戦でも天海部長の活躍がまた見たい。単純に敵の撹乱として動かすにしても、戦力は大きい方がいいでしょ。

次巻。ついに春虎くんが陰陽庁と正面衝突するようですね。派手な呪術戦に期待できそうです。


満足度:★★★☆☆
★3.5くらい。
スポンサーサイト

「いもーとらいふ (上) 」、感想。

71SwQmSC5EL.jpg


あらすじ
「わたしのじんせーは、にーさんでほとんどだもん」
シスコン&ブラコンの"一生"を描く兄妹ラブコメ

夏休みの終わり。妹が俺に泣きついてきたのは、あちらが六歳で、こちらが十歳のとき。
珍しく側に寄ってきた妹の手には日記帳の表紙があった。目が合うとおずおずそれを差し出してきて、「てつだって」と、か細い声でお願いしてくる。
俺と妹の関係が始まったのは、その瞬間だと思った。
泣き虫で、根性がなくて、ぼーっとしてて、友達もいない、心配で放っておけない存在。
――それが妹だった。
「わたしのじんせーは、にーさんでほとんどだもん」
幼少時代からの成長、そして大人になるなかで選択した人生――。離れられない二人の"一生"を描く、ちょっぴり苦い兄妹ラブコメ。


僕は思ったよりも入間を好きなのかもしれない。この本も、入間の文章が好きだから買った。入間だから読んだ。特に内容は面白そうではないのだけど。「入間なら何かしでかしてくれる筈」と思った訳だ。僕はいつから入間フォロワーになったんだ?

ということで感想。この作品。ブラコン&シスコンのラブコメと銘打たれているが、そんな単純な話ではない。というか、どう考えても語弊を招く説明だ。愛はあってもコメディかと言われると、他者からすれば喜劇でも。当人からしたら悲劇かもしれない。おかしい話であることは確かだが。

この小説は、妹と主人公の半生を描いた作品だ。特に激動もなく、淡々と綴られる今作は。まさに日記に近い。およそラノベらしからぬ作品だ。つまり、この作品には分かりやすい面白さはないといえる。しかし、だからこそどこか文学的で。テーマといえるものは確りと描かれていた。同じ電撃の妹モノラノベといえば俺妹があるが。これはその真逆のような内容だ。あれはまさにラブコメだが。こっちは純粋に「妹と兄」の関係を描き切っている。そう、あくまで「妹と兄」なのだ。それ以上でも以下でもない。発展しようがなく、揺るぎようのない唯一無二。

どんなものよりも妹を優先してしまう兄の、世間や一般常識に照らし合わせての葛藤。そして、自分が妹に望んでいたことに気付いた時の慟哭。

悪く言えば退屈な内容ではあったのだが。同時にここまで真摯に「兄妹」というものを描いた作品を僕は知らない。この兄妹の残りの人生も見届けたいと思う。

あ、あとな。バカが全裸で~のカイショー出てたな。入間お得意のスターシステムっすな。入間の作品全部読んでる訳じゃないからほかは把握出来てないけど。多分カイショー以外にも他作品のキャラに触れてたと思う。

そうそう。おい入間。お前年々あとがき面倒になってないか? 特に今作のあとがき今迄で一番ひどいんじゃね? ちょっとはあとがき作家の葵せきなさんを見習えよ!


満足度:★★★☆☆

「東京レイヴンズ12 Junction of STARs」、感想。

81W+315YPfL.jpg


あらすじ
空を舞う『スワローウィップ』の群れ、くちばしからたなびくピンクのリボン―それは、天馬から夏目への“秘密の伝言”。そのメッセージは夏目だけでなく、決起の日を待つ仲間たちのもとにも届いていた。そして、都内にて潜伏する春虎にも。夏目が東京へ戻ってきたことを知った春虎は、焦燥を募らせる。夏目とは会えない事情があった。早く“捜し物”―『鴉羽』と対になる呪具を見つけなければいけないのだが、成果のないまま徒に時が過ぎていく。そんな春虎を追い詰めるように、夏目の危機を知らせる報がもたらされ…!?東京の闇の中、運命を背負う星々が瞬き、交錯する―!

前巻。夏目が東京に来ているということを報され、ついに行動を開始するかつての仲間たち。今迄別行動を取っていた冬児、鈴鹿、天馬、京子、夏目が漸く一堂に会します。散り散りになっていた分、一年半ぶりに集まった時は胸からこみ上げるものはありました。これでやっと、話の流れがスムーズになる! って。まぁ別視点でそれぞれ行動してたパートも面白かったですがね。やっぱり全員分別視点で書いていくと話の進みは遅くなりますから。

という訳でほぼ仲間は合流出来た訳ですが。春虎くんだけ未だ合流出来てません。まぁ春虎くんは一人でも大丈夫というか。覚醒してから戦力的にも雰囲気的にもかなり頼もしくなりましたからね。というかラスボスの貫禄すらあるよね。戦力でいったら春虎くん以上に凶悪そうな大友先生を牽制して咎めてるし。陣営でいったら春虎くん陣営だけで夜叉丸と蜘蛛丸相手に出来る訳ですし。それはそれとして、春虎くんが何故夏目を遠ざけてたのかとか謎はありますが。

それと、今回では相手側の思惑がちょっと視えたかなという気もします。少なくとも夜叉丸が望むモノは。

とまぁ、今巻はそんな感じです。次巻から大きく動きそうですね。次こそは春虎くんも仲間と合流するのかな?


満足度:★★★☆☆
読書メーター
キョウトさんの読書メーター
相互ブログ更新情報
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
オススメラノベ
イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
(2001/10)
秋山 瑞人

商品詳細を見る
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
(2008/03/10)
萬屋 直人

商品詳細を見る
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
(2007/02)
紅玉 いづき

商品詳細を見る
紫色のクオリア (電撃文庫)紫色のクオリア (電撃文庫)
(2009/07/10)
うえお 久光

商品詳細を見る
雨の日のアイリス (電撃文庫)雨の日のアイリス (電撃文庫)
(2011/05/10)
松山 剛

商品詳細を見る
マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)マテリアルゴースト (富士見ファンタジア文庫)
(2006/01/20)
葵 せきな

商品詳細を見る
DDD 1 (講談社BOX)DDD 1 (講談社BOX)
(2007/01/10)
奈須 きのこ

商品詳細を見る
空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)
(2009/01/07)
御影 瑛路

商品詳細を見る
AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
(2008/07/19)
田中 ロミオ

商品詳細を見る
空色パンデミック1 (ファミ通文庫)空色パンデミック1 (ファミ通文庫)
(2010/01/30)
本田 誠

商品詳細を見る
B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)
(2010/01/30)
綾里 けいし

商品詳細を見る
機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing 機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing "Cannibal Candy" (MF文庫J)
(2009/11/21)
海冬 レイジ

商品詳細を見る
ベン・トー サバの味噌煮290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー サバの味噌煮290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2008/02/22)
アサウラ

商品詳細を見る
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
(2009/02/25)
桜庭 一樹

商品詳細を見る
AKUMAで少女 (HJ文庫)AKUMAで少女 (HJ文庫)
(2007/08/01)
わかつき ひかる

商品詳細を見る
世界の終わり、素晴らしき日々より (電撃文庫)世界の終わり、素晴らしき日々より (電撃文庫)
(2012/09/07)
一二三スイ

商品詳細を見る
カウンター
プロフィール

東 京人

Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ツイッター