「バカとテストと召喚獣10.5」、感想。

バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)
(2012/09/29)
井上堅二

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あらすじ
進路希望調査に記入する内容を迷う明久・雄二・ムッツリーニの三人に学園長が提案したのは、召喚者の未来をシミュレートする新たな実験――「間に合ってます」「なんだいその反応!?」(正しい教師とのやりとり)。
とはいえ興味をそそられたFクラス面々は早速試してみるのだが……。『僕と未来と召喚獣』ほか、明久と雄二を襲った衝撃の人格入れ替わり事件の顛末『僕と雄二と危ない黒魔術』を含む全4本でお贈りする青春エクスプロージョンショートストーリー第5弾!


バカテスショートストーリー第五弾となる今作。なんだかんだでバカテスももう15冊。5年半の付き合いとなります。5年半って改めて考えると結構長い付き合いですね。当初1巻を手にとった僕は今の僕の事なんてこれっぽっちも想像していなかったんだろうな~。

短篇集という事で1話ごとにちょっとした感想を書いていこうと思います。

「僕と兄さんと謎の抱き枕」
バカテス界一の常識人。久保くんの弟こと久保良光くんが主役のお話。
何気に話の上でしか出ていなかったムッツリーニの妹ちゃんも登場します。
Fクラスの異常さを一般人視点で眺めてみたり吉井くんのちょっといいとこを見れたりと短編ならではの独特の視点で話を見る事ができます。普段とは一風変わった語り手で進められる話というのはそれだけで新鮮に感じます。
久保(弟)…君もきっと立派な文月学園生徒になれるさ^^(ニッコリマジキチスマイル


「僕と雄二と危ない黒魔術」
お話としては定番の入れ替わりモノ。雄二と明久だけの入れ替わりなら兎も角その他のメンバーまで大いに巻き込んで被害は雪だるま式に拡大していく…。というか翔子さんついに本格的黒魔術にまで手を出し始めたんですか…。ホントに恐ろしい。個人的に入れ替わりといえば木下姉妹を入れて欲しかったですね…まぁそれはクリコミの方で既にやってるんですけどね。それにしても玉井さんがまた出てくるとは思いもしませんでした。というかこの巻で半ばレギュラー陣の仲間入りしている気がします。最初出てきたときはちょい役ですぐ退場するのかとばかり…というか玉井さん凄く可愛いよ!表紙の玉井さんとか凄く可愛くて…

僕、思わずオカズにしちゃおうかと思ったもん!!


「僕と未来と召喚獣」
毎回恒例(?)ババァ長の発明シリーズ。ショートストーリーのネタに困った?う~んそんな時!ババァ長がいれば大丈夫!というくらいの利便性を誇るババァ長。毎回アクシデントをプレゼント♡今回に限ってはババァちょ_失礼。学園長先生は特に問題起こさなそうだな…と途中まで思ったがいや、やっぱ整備不良起こってんじゃねーか!
本人たちにも負い目はあるものの…良いオトナがパン一で廊下疾走はヤバいと思う(絵面的な意味で)

大人になっても明久達の関係は変わらないんだなーとちょっとほっこりするお話。うん無理矢理良い感じにまとめたね。


「私とウサギと仄かな初恋」
明久と姫路さんの小学生時代のお話。バカテス短篇集では毎回最後に各キャラの過去編を意図的に入れてる節がありますね。明久の全盛期と言われていた小学生時代…性格は今とそれ程変わらないんだなー(多少穢れたが)。この話を読むと姫路さんが正ヒロインな感じがプンプンしてきやがりますね。主人公との過去話とかもうフラグじゃないっすか。あぁ…それにしても姫路さんは小学生時代から可愛らしい…

僕が後10歳若ければファックお付き合いを申し込んでいたというのに…。あ、次元が違うから無理でしたかそうですか。
明久ァ!オメェはとっとと付き合う女の子キメちゃいなYO!と思ったが付き合った後もお話が続くとなると暫くそのイチャイチャを見ないといけないという事になるのでやっぱそれは一番最後でいいですね


短篇集という事で気軽に読めますし(本編もそうですが)空いた時間にぱぱっと読めちゃいますね。まさに娯楽小説。


満足度:★★★★☆

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「雪の翼のフリージア」、感想。

雪の翼のフリージア (電撃文庫)雪の翼のフリージア (電撃文庫)
(2012/09/07)
松山剛

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あらすじ
ここは翼をもつ人々が住まう世界。事故で翼を失った『飛翔士』の少女・フリージアは、再び大空を飛び、生き別れとなった妹と暮らすために“義翼”職人の男・ガレットのもとを訪れた。ガレットはあくまで代替品である“義翼”で過酷な飛行レースに臨もうとするフリージアに辟易するが、彼女との間に『ある因縁』があったことを知って、力を貸すことを決める。目指すは飛翔士たちの最高峰『天覧飛翔会』での優勝。果たして少女の信念は大空を制することができるのか―。不屈の意思を持つ少女と、それを見守る“義翼”職人の男の、努力と信念の物語。

「雨の日のアイリス」の松山剛さんとヒラサトさんのタッグの新作という事で読ませていただきました。松山さんのファンタジーな世界観が好きなのもありますがそれにあった幻想的で淡いタッチのヒラサトさんの絵も大変本作にあっていて素敵です。
作者曰く今巻は「再起」 「再開」のお話だそうです。
神話のイカロスは太陽に蝋で出来た翼を溶かされ地上に墜落した後、どうしたか。というところに着眼し作られたお話だそうです。素晴らしい着眼点だと思います。「雨の日のアイリス」同様1巻完結なので手軽に読め、完成度は高いです。

本作で出てきた「芋虫は、時が経てば蝶になりますけど」 「羽をもがれた蝶は、芋虫に戻れるのかしらね」というグロリアちゃんの詩情的かるリリカルな科白が非常に印象的でした。
正直グロリアちゃんの印象は途中まで悪かったですが、彼女も可愛いとこがある乙女なんです。ツンデレってやつなんですよ。

そして肝心の主人公である「フリージア」ちゃん。芯が強く、勝気で、実力もあり、精悍で誇りもある。弱音も吐かず直向きに天覧飛翔会の復帰を目指す彼女の姿は前作のアイリスと同様引き込まれるものがあります。

いやぁ~フリージアちゃんと子作りセックスしてぇ幸せな家庭を築きたい

何気に家事スキルも高いですし嫁に欲しいですね、ええ。ガレット爆発しないかな・・・。
もうね、読んでてね、フリージアちゃんの豊満なおっぱいが気になってしょうがないんですよ

マッサージのとことかチョーエロいんだヨォー。というかなんかフリージアちゃんおっぱい晒すシーン多くない?

とりあえず言っておきたいのはフリージアちゃんのおっぱい揉みしだきたい

あれ?おかしいな…真面目な話の内容なのになぜか感想が下心で溢れてる気が…?


満足度:★★★★☆

「なれる!SE(2) ―基礎から学ぶ?運用構築―」、感想。

読メで書いてる奴とかなるべく憶えてて感想書けそうな奴をここで感想書かないと中々新しい本を読む気にならないので頑張って読メからの引用第二弾!(読みなおすという発想はない)

前巻の記事はこちらを参照→「なれる!SE―2週間でわかる?SE入門」、感想。


なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫 な 12-7)なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築 (電撃文庫 な 12-7)
(2010/10)
夏海 公司

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あらすじ
システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。
 しかし、システム運用担当の梢は、そのシステムを構築する工兵の見た目子供の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で──。
 とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる!
 システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾!


今では沢山の人が一度は耳にしたことがあるソーシャルゲーム。それを例に運用構造というものが出てきます。かくいう僕もソーシャルゲームと呼ばれるものはやってますが現場の裏話みたいなのも聞けて面白かったです。鯖落ちや不具合がある度に運営に文句いって、正常に動いてるのを当然とばかり思う…まぁ客の認識なんてそんなもんですよね。
僕なんて「客にデバックをやらせる」なんて事まで言った事ありましたからね…。この巻で運営側の苦労も少しは理解できました。運営さん文句ばっかりいってすみませんでした。これからは少し運営さんの不具合にも目を瞑れる気がします。

さて、それはさておき話の本筋は、今巻で新しく出てきたOS部とSE部の衝突が描かれています。お互いに譲れないところがあり中々引き継ぎが上手くいかない…そこんところを桜坂が仲介する、といった感じの話。相変わらず専門用語バンバン出てきますが何となくで読み進められます。そういう専門的な事以外でも飲み会の幹事の仕方とかいった社会人に必要な知識が…ってホントになんなんでしょうねこのラノベ?後何気に桜坂が前巻よりもSEらしくなってるのが気になりましたね。ちゃんと成長してるんだね…案外天職なんじゃないかな?

あ、そうそう書き忘れるところでしたが今巻には素敵な新キャラ「姪乃浜 梢」さんが出てきます。実は桜坂より年下。なのに先輩。小動物系。実は巨乳。つまりロリ巨乳。んで凄腕トラブルシューター。

うむ、素晴らしい…

あ、勿論僕は立華さん派ですからね!?そりゃ魅力的なキャラですけど…でも僕は、室見立華ちゃん!


満足度:★★★★★

「なれる!SE ―2週間でわかる?SE入門―」、感想。

読書メーターからの引用になります。元の文章が少ないので色々と頑張って水増しをして書いていこうと思います。後タイトル今考えたら読了じゃなくて感想って書いた方が良かったかな…なんて後悔していたり。


なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)
(2010/06/10)
夏海 公司

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あらすじ
厳しい就職活動を乗り越え、偶然目に留まった求人広告に魅かれシステム開発会社のスルガシステムに就職が決まった桜坂工兵。
期待や不安が入り混じる中、入社した彼を待っていたのは、説明とはまったく異なる実態と、あまりに過酷な会社の業務環境だった。中学生の少女にしか見えないが凄腕のSEである室見立華の下でOJTを受けることになった工兵は厳しく指導される中、システムエンジニアとしての第一歩を踏み出すことになるのだが……。


さて、まずはじめに言っておきたいのはこの小説、かなり専門用語多いです。そりゃもう湯水のごとくばんばんでてきますよ。あらすじの時点ですでにOJTって何?って思ってる人もいると思いますしそもそもシステムエンジニアという職業自体よく知らないって人も結構居るんじゃないでしょうか?

かくいう僕もその内の一人。SEというものについて殆ど知らなかったと言っても過言ではありません。でもそんな人でも全然大丈夫です。興味本位で読んでみて実際面白いと感じた僕が居るんですから。

とりあえず前述で出てきた用語を少し解説しないと前に進めそうにありませんので一応軽く説明。OJTとは簡単にいえば先輩社員が新入社員に実践を通した訓練をして仕事に慣れてもらう…つまり戦力として使えるようにするという事です。ちなみにSEってのは言ってしまえばPC関連の何でも屋って感じです。それ以上詳しい解説となると本編読んでもらった方が早いというかここで書く必要がないですしね。

やっと本編の内容についての感想に触れていきますが、文章の節々からSEという仕事特有の緊張感や大変さが見ているこっちにもひしひしと伝わってきます。SEという仕事に少しでも興味があるのなら読んでみて損はないと思います。お話的にも王道部分を踏襲してちゃんと出来てますし知識もつきます。主人公である桜坂君が少しづつ成長していくのを見てるのも面白い。自分も一緒にスキルアップしているかのような気分になります。

そしてなにより立華さんが可愛い

・・・いやね、これだけはどうしても言っておきたかった、すごく言いたかった。立華さんが可愛いんだよ!

仕事が出来て厳しいながらもちゃんと部下の事を慮ってくれて責任感があって…それでいてロリ

いやぁ~非の打ち所がありませんね。ラノベのキャラに萌えたのは久しぶり!素晴らしい!

総評として、個人的にラノベらしいラノベって感じがしました。これが僕の思うラノベらしさだようん。こういうラノベ増えてほしいなー。あ、別に最近のラノベ業界をdisってるわけじゃないですよ?(すっとぼけ

ただ探せば面白いラノベ沢山あるんだからラノベを読んでない人に一部を取り上げて勝手な事を言って欲しくないな、と。言うなら同じ土俵に立って欲しいものです。


「人生は、ハードなくらいが面白い。見ている分には」


満足度:★★★★★


※追記:タイトルの読了を感想に変更しました

2巻はこちら→「なれる!SE2―基礎から学ぶ?運用構築」、感想。
3巻→「なれる!SE3 失敗しない?提案活動」、感想。
4巻→「なれる!SE4 誰でもできる?プロジェクト管理」、感想。
5巻→「なれる!SE5―ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア」、感想。
6巻→「なれる!SE6 楽々実践?サイドビジネス」、感想。

「アイドライジング!」、感想。

さて、季節は移ろい夏も終わりを告げようとしています。まだまだ残暑が続く昨今。皆さんどうお過ごしですか?そうですね僕はですね、勉強しないとヤバいのに全然してないですね…。まぁそんな前置きはどうでもいいんっすよ


アイドライジング! (電撃文庫)アイドライジング! (電撃文庫)
(2011/02/10)
広沢 サカキ

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読んでるラノベが常に時代に追いついていないと言われる僕にしては珍しく割と最近の作品となります。未だに1990年代のラノベ読んだりしますし最近のラノベに関してはホントに疎いもので…とりあえず時代に関係なく気になった作品を読んでいくというスタイルで。

あらすじ
科学技術が発展した近未来の日本。そこでは、アイドライジングと呼ばれるものが人気を博していた。それは、各企業の科学技術の枠を集めて作られたバトルドレスに身を包み、アイドルたちが戦うステージで、人々から熱い支持を得る一大エンターテイメントである。そんなアイドライジングに飛び込んだ少女、アイザワ・モモ。彼女はとある理由から、アイドライジングに勝利することで出る賞金を求めていた。若手女性プロデューサーのオウダ・サイと共に、恵まれた体躯とひたむきさを武器に、アイドライジングでの戦いに挑む。

といった感じの話。アイドル+格闘技+百合という異彩の組み合わせながらなぜか王道を地で行っているシンデレラストーリー。本筋としてはやっぱり王道アイドルモノとして綺麗に収まっていると思います。ディティールは色々と違いますが。

まず主人公に抱いた第一印象がトップをねらえ2!のノノなんですよね。見た目といい性格といい。そんなモモちゃんが『カオル』のために72万円を一ヶ月で用意しなければならない…そこで飛び込んだのが『アイドライジング』というもの。白き舞台の上で少女たちの饗宴が始まる…。アイドライジングの戦闘なんですが電子音とかバトルスーツとかアクセルスマッシュとか何となく仮面ライダーを彷彿とさせるものを感じました。仮面ライダー好きの僕としてはココらへんも大変GOODです。そして…オリンちゃんかっこ良すぎる

いやね、全キャラ魅力的なんですけど個人的に特にオリンちゃんはカッコ良かったな、と。最初出てきた時「うわ噛ませくせぇこいつぁ仮面ライダーで最初にやられる幹部ですわ」とか思ってたけど予想以上にかっこ良かった。なんとも憎めないキャラ。最後の割り込みとか最高に燃えた。これ萌えラノベじゃなくて燃えラノベでしたわ。

総評としては大満足でした。作品としても素晴らしいのですがそれ以上に読み終わった後夢とか希望とかそういう前向きな心を取り戻させてもらいました。

「出来ないと思って諦めたら出来るものも出来ないよ。出来ないと思って何もしなかったら、何も始めなかったら出来る筈なんてない。まだ始まってすらいないんだから」そんな声が聞こえた気がします。広沢先生ありがとうございます。


満足度:★★★★★

2巻→「アイドライジング!〈2〉」、感想。
3巻→「アイドライジング!〈3〉」、感想。
4巻→「アイドライジング!〈4〉」、感想。

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」、感想。

お前は本なんか読んでる場合じゃないだろと言いたくなるほどプライベートが忙しい僕ですが、そんな忙しい日常の合間をぬって「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読み終わったので感想でも。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
(2004/11)
桜庭 一樹

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まずは毎回恒例となっている(※恒例になってません)本の紹介でも。

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」という本は2004年に富士見ミステリー文庫(今はないが…)より発売された桜庭一樹さんによる青春小説。最近の作品ではGOSICKなどで有名な桜庭一樹さんの書いたこの小説は富士見ミステリー文庫から発売の後、2007年2月に富士見書房より、2009年2月に角川文庫より発売されるという特殊な経緯を持っています

可愛らしいイラストが表紙の富士見ミステリー版砂糖菓子は今では中々見かける事はなく手に入れるのは困難だと思います(実際僕自身も買ったのは角川文庫版)。

そんな特殊な経緯を持ち、長きに渡ってたくさんの人々に支持されるこの作品について語っていこうと思います。

まず僕がこの作品に惹かれた部分はタイトルです。「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」なんて変わったタイトル一度聞いたら中々忘れられないし本屋で棚に置いてあったら確実に目が行ってしまいます。それぐらい僕には衝撃的なタイトルでした。正直ブログタイトルに起用しようかと思った程です。それぐらい僕にとっては魅力的でありそれだけで読むに値すると思わせるセンスがありました。

あらすじ
山田なぎさは片田舎に住む、「早く大人になりたい」と願う女子中学生。彼女の通う中学に、自分のことを人魚と言い張る少女、海野藻屑が東京から転校してくる。藻屑に振り回されるなぎさだが、藻屑の秘密に触れていくにつれ親交を深めていく。しかし、そんな二人に別れの時が迫っていた。

この話は既に悲惨な結末が提示された上で物語は進んでいく。なんと最初から主人公である「山田なぎさ」の友人「海野藻屑」がバラバラ遺体となって発見されるという結末が記されているのである。では、その犯人を見つける推理モノなのか?と言われると答えはノーだ。この話は最初に書いたとおり「青春小説」である。あくまでメインは年端も行かぬ少年、少女達の心情と葛藤といった悩みを描いたものとなる。だから決して犯人を突き止めてめでたしめでたし、という話ではない。寧ろ暗い話だと断言できるだろう。一言で言えば13歳、中2というデリケートで危うさを感じる年頃の少女が体験したどこにでもありふれた、でも決して忘れてはいけない殺人事件の記録である。

これは「実弾(この話の中でいうところのお金や意味のある事)」以外はどうでもいいという「実弾主義」を持つ少し冷めた少女「なぎさ」と「砂糖菓子の弾丸(嘘で固められた甘ったるく意味のない事)」をぶちまける自分を人魚だという変わり者の少女「藻屑」の悲痛な叫びを表した作品である。

『砂糖菓子でできた弾丸(ロリポップ)では子供は世界と戦えない』


満足度:★★★★★

「青春ラリアット!!」、感想。

移転元ブログからの転載になります。


青春ラリアット!! (電撃文庫)青春ラリアット!! (電撃文庫)
(2011/02/10)
蝉川 タカマル

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あらすじ
バカの日本代表、月島。姑息亭チキンこと極めて常識人、宮本。我が道を行く竜巻少女、長瀬。月島には惚れた子がいた。それでも、長瀬は月島のことが好きだった。そして、そんな自分の想いに正直に突っ走る長瀬に、拒否権なく巻き込まれる宮本。おかしな三角関係が巻き起こす、ノリと勢い120%の青春ストーリー!!

文章はこの作品が初めてという事もあってか雑なところがあり読みづらい所もありましたが、それに関しては今後に期待したいと思います。
読んでて一番良いなと思った箇所はやっぱり個性的なキャラでしょうか。
なんといっても全員嫌いになれず魅力的です。
主人公の宮本はチキンの癖に決めるとこ決めてくれますし(しかしロリコン)、友人の月島はバカだけど真っ直ぐで、根性もあり、尚且つ好きな人のためなら自分も顧みないその気丈さ、後輩で月島の事が好きな長瀬は月島のために常に一生懸命な所が最高です。他にも魅力的なキャラがたくさん出てきます。
この説明だと一見三角関係にも見えますが、全然ドロドロしてないです。むしろスッキリです。
「青春ラリアット」というタイトルには青春におけるドロドロした部分なんてぶち壊せって意味があるのかもしれませんね
こいつらの活躍をまだまだ見てみたいな、と思わせる作品でした。


満足度:★★★☆☆

読書感想用ブログ作りました

元ブログはこちら→http://scarletfinerain.blog88.fc2.com/

読書メーターもやっておりますのでそちらもよろしくおねがいします

これから元ブログより感想を追加していく予定。個人的に古いなと思った感想は載せません。後読書メーターのみに感想を書いてる奴は載せるかは未定です。突然載せたりするかもしれません
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東 京人

Author:東 京人
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは本格的に読み始めて9年の付き合い。初めて読んだのは12年前くらい。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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