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【お知らせ】『星に願いを、人形に夢を』のアップデートに関しまして

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いつもお世話になっております。
サークル「雨の日は会社を休みたい」代表のキョウトです。
表題の通りではございますが、この度拙著『星に願いを、人形に夢を』の内容を変更いたしましたのでご報告させていただきます。

■以下、変更内容です。

・一部キャラクターの削除
・名もなき少女(五番機)の設定変更
・後日談の削除
・プロローグの追加
・幕間の追加
・ストーリーラインの見直し及び本文の調整

変更理由としましては、僕自身がこの物語に納得がいってなかったからというのがあります。
それは発売当時から……というわけでなく、
発売から暫く時間が経ち、冷静になったことでこの作品の不完全さに気付いてしまいました。
どのような理由を並べても、
結果的に自分の納得出来ていない作品を読者の皆様にご提供した事実に変わりはなく、
本当に申し訳なく思っています。
今後このようなことが起こらぬよう、以降はより作品の精査をしていく所存です。

アップデート版につきましては、
アマゾンの仕様上自動でアップデートされることはないかと思います。
ですので、本記事にて具体的なアップデート方法を明記させていただきます。

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「こんな小説、書かなければよかった。」、感想。

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あらすじ
親友の恋を、わたしは小説に閉じ込める。

「ずっと一緒に――隣にいてくれる?」「うん。永遠に」幼い頃に交わした約束。それ以来、わたしとつむぎは何をするにも二人一緒で、変わらない関係のはずだった。それなのに――。
「私、恋がしたいんだ。しおりはそれを小説に書いて?」
体が弱く入院中のつむぎが口にした『お願い』は、彼女と、わたしの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書く、というもので――。
一つの『お願い』から変わり始める、わたしたちの関係。恋と小説の中に、つむぎが求めるものとは?
わたしと彼女、そして彼とで紡ぐ青春物語。


『このぬくもりを君と呼ぶんだ』では辛辣な評価を下してしまった悠木りん先生だけど、まだ一作目ということや、難解な設定ではなくもっとストレートな話なら可能性のある作家では……? という期待もあったので、こちらも読ませていただいたぜ。

今回はあらすじからも分かる通り闘病、死生観をテーマにした話になっている。半月やらナルキッソスさよなら流星ガールと同様の儚い闘病ものだ。
話としても予想外のことは起こらないが、この手の話は雰囲気を楽しむものなのでそれで良いのだ。
ただ個人的には、どうにも話に入り込めない感があった。
何故だろうと考えると、純粋に僕は悠木くんの文章がそんなに好きじゃないんだなと気づいた。
どうにも冗長に感じる部分があるというか、キャラの会話に白々しさがあったりして、内容もどこか上滑りしてしまう。
悠木くんは抽象的なテーマや感情を掘り下げていくのが得意なタイプの作家だと思うが、
その技巧にまだ稚拙な部分もあり、抽象的なものが抽象的なまま、しっくりこないままに進行してしまうのだ。

だから正直、終盤まで誰一人としてキャラに感情移入できなかった。
しかし、つむぎとしおりの真意がようやっとハッキリし始めてからは、キャラクターに血が通った気がして、物語にも没入出来るようになった。悠木くんはキャラ同士のすれ違いを描くのが好きなのかなと思うが、それを踏まえて読めば、まぁ当然の帰結だよなと。

途中までは退屈な話だったけどラストの締めだけで全てを許せてしまう気がする。
つむぎが望んだ永遠と、しおりが望んだ永遠。2つが交わらないものならば、永遠なんて必要ないと。

しおりの望んだ“永遠の向こう側”が、どれくらいの猶予だったかは分からない。
それでも、互いにすれ違ったまま永遠に拘泥するよりも、待ち受けるものが同じ死でも、未来に向かう選択を取れたのは良かったと思う。
でなければしおりは、つむぎの死をいつまでも引きずってしまうだろうから……。

単純なハッピーエンドにしなかったからこそ、この物語は完成されたと思う。


満足度:★★★☆☆
終盤までは★2くらいかな~と思ってたが、締め方としてはマジで好きなので★3に。
悠木くんは過程を面白く書く能力がつけばもっと化けると思う。




「私の初恋相手がキスしてた」、感想。

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あらすじ
私の部屋に転がり込んできたあいつが、どうにも最近ちょっと気になる。

うちに居候をすることになったのは、隣のクラスの女子だった。ある日いきなり母親と二人で家にやってきて、考えてること分からんし、そのくせ顔はやたら良くてなんかこう……気に食わん。お互い不干渉で、とは思うけどさ。あんた、たまに夜どこに出かけてんの?

お母さんとあたしは昔から家と住む人がころころ変わり、今度の家は同じ学校の子がいた。料理を作ってもらって、家事も分担して、夜に出かけるあたしを気にしてくれて。でも、夜どこいってんのって言われても、なんて言えばいいんだろう。知り合いに会ってるだけなんだけど。


入間もすっかり百合作家やな……なんて思いながら、まぁ当然買いました。
今シリーズは3巻予定とのことで、まさにタイトルの状況に辿り着くまでの話です。
入間らしいちょっと変わった人間模様とか境遇を盛り込みつつ、リアルな会話とか心情推移を描いててさすがやなと。素直に入間を褒めたくない僕だけど、最近はもう普通に好きになりつつあるよ……入間アンチも卒業やね。

片親の高空と、家のない海。星さんはともかく、海の生き方はかなり特殊だ。だがその特殊な生き方にリアリティと存在感を与えられるのが入間の手腕といったところだろう。二人だけの物語なら、互いに欠けた部分のある二人が、同棲を経て恋をする……なんて甘酸っぱい感じになるが、この物語は三角関係ものだ。それもかなりインモラルな。

海のことをお金で買うチキさん。
そんなチキさんに恋をしてしまう海。
自分では何も与えられないとわかりつつも、想いを募らせていく星。

間違いなく“悪い大人”なんだけど、チキさんの優しさに溺れてしまう海の気持ちもわかり、なんというかズルい人だよなぁ……と。この物語には誰もが幸せになれる結びなんてない気がする。

あと、今回のシリーズでの収穫は、入間も割とえっちな文章書けるのでは? というところ。
あだしまのえちシーン……待ってるで。


満足度:★★★★☆
あだしまもこのシリーズも、どっちも楽しみにしとるで! 入間くん!

「サクラの降る町 ―白ノ帳―」、感想。

1巻→「サクラの降る町」、感想。

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あらすじ
空から花びらが降る不可思議な現象“アマザクラ”。
紫々吹ルカの目の前に現れたアマザクラは、ピンクでもグレーでもない、白いアマザクラだった。
そんな真っ白な花びらが覆い隠すのは、3人の少女たちの真実。

愛や絆に不信感を抱き、人との繋がりを避けてきたルカ。
笑顔の裏で、暗い過去を背負い続けている愛里。
そして、ルカと愛里の間に突如影を落とす萌。

風に漂う花びらは、決して交わるはずのない少女たちを繋いでいく。
過去を知るほどに切なく、それでも希望に向かって進み続ける少女たちの物語。


前巻の時点ではルカと愛里の話が解決してなかったので、そっちもいずれは出るんかなぁ~と思ってたけど無事に出て良かったよ。

今巻では前巻でお助け枠だったルカが主人公になり、愛里が眠ってしまった原因を探っていきます。ツバサのヒヨリに対する恋愛感情が起点になる話だった前巻と比べ、百合的には抑えめかもね。あくまで姉妹愛なので。でも脇ではしっかりツバサとヒヨリの関係が進んでそうな気がして、なかなか百合ポイントが高い。ツバサちゃん、ヒヨリちゃんへの恋心をせっかく自覚したのに、なんつーか恋愛方面で疎いんだよな……。だからちゃんと進展するか心配でな。

本筋では愛里の過去を夢の世界を通して探っていく感じだけど、その途中で元クラスメイトの萌とも関わっていく。個人的には結構好きなキャラなんよな。リアルに捻くれた性格で。萌はまたルカと1から友人関係を築いていって欲しい。

愛里の抱えた贖罪と、それに対しての向き合い方は七海燈子を彷彿とさせる。
自分の行動で誰からも愛されていた妹は死んでしまった。だから自分が妹の代わりになればいいと。莉亜の代わりに、自分が消えれば良かったんだからと。
その生き方を苦しいと思いながらも、その苦しみがないと自分を許せない。自縄自縛状態だ。

そんな愛里を、ルカはすべて受け入れてくれた。もしも莉亜の仮面をかぶりたいなら、それも含めて認めると。莉亜であろうとする愛里も、素の愛里も、どちらも認めると。

愛里にとってはこんなに救われることはないよな。どんなに苦しくても、今まで自分が必死に努力して築き上げた“莉亜らしい”部分は愛里と莉亜の絆とも取れるし、そこを否定したくない。でも息抜きとして、ルカの前でだけは素の自分を見せる。そんな共犯関係。

夢から覚めた愛里が、ルカに対してはわがまま言って妹らしく振る舞ってるの、やっと本当に姉妹になったんだな……って感じで良かったです……。


満足度:★★★☆☆
百合度的には前巻ほどのものはないけど、十分いい話だったぜ。
お話的にこれで完結かなと思ったんだが、あとがき的にはまだ続きあるんかな?
3巻目はルカと愛里の微笑ましい姉妹ライフ、萌とちゃんと友人関係を築けてるか、ヒヨリとツバサが付き合えるかを見せてほしいぜ。


「結城友奈は勇者である 勇者史外典 下」、感想。


上巻→「結城友奈は勇者である 勇者史外典 上」、感想。

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あらすじ

アフターストーリーをつづった単行本書き下ろしノベルも収録!

『結城友奈は勇者である』シリーズ最新ノベル。今まで明かされていなかった、初代勇者の1人、高島友奈が奈良から四国へ至る第三章と、アフターエピソードをつづった書き下ろしを収録。


勇者史外典の下巻。今巻ではふゆゆの後半と『烏丸久美子は巫女でない』が収録されています。

ふゆゆの後半では、リリがなぜそこまで壁の外の真実にこだわるのか? というのが明かされます。風聞、風評被害により不当な扱いを受け、病死した母。その母に報いるためにも、リリは真実を追い求めてたんですね。
リリの事情を知った柚木くんは、益々リリに肩入れして、
リリの暴走を止めるためにも、自分自身で壁の外の真実を確認しようとします。
自身の危険を顧みず、誰かのために必死になれる……そういった部分は“友奈”らしいですね。
結局リリ達がやってたことは全部ひなたに筒抜けだったわけですが、
それでも壁の外の真実を知り、特別でなくてもいいという結論にたどり着いたのは、ジュブナイル小説らしい着地だと思う。
なんにせよ、柚木くんはリリと共にいることを選び、平凡な日常に埋没していくのだった……。

で、問題(?)のかくみ。これはまさに西暦らしい話。のわゆでの修学旅行編を彷彿とさせる。いや、それ以上に人間の悪意マシマシですわ……。極限状態での人間の醜さをよう描いてくれたわ。あと久美子さん、友奈、茉莉ちゃんの異常性も。
久美子さんは“悪人”ではなくても、根の部分が歪んでるので、どうやっても他人に害を与えてしまう。
友奈は、「他人が苦しむのが嫌、他人が傷つくのが嫌」という理由だけで、どこまでも自分を犠牲にしてしまう歪みがある。
そして茉莉は、非日常の中にあって歪まない、異常な善性を持っている。

三者三様におかしいと思いますわ。

友奈ちゃん達だけで逃げてしまうのが一番確実で安全だとわかっていても、友奈ちゃんと茉莉ちゃんはその選択をできない。リスクがあるとわかっても、誰かを見捨てられないのが友奈ちゃんなんだよな。
今回の話でたかまつにも目覚めちゃった……。
友奈ちゃんは年上の女をオとす素質があるよ……。
ぐんちゃんも一応年上だしね。

最後まで茉莉ちゃんの言葉が届かなかったのは悲しいけれど、それが“高嶋友奈”という人間なんだよね。


満足度:★★★★☆
のわゆ周りはこれ以上掘り下げようがないかな~とは思うけど、まだまだコンテンツは続くし、今後の展開も楽しみだね。
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キョウト/百合瀬久太郎

Author:キョウト/百合瀬久太郎
感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは読み始めて12年の付き合い。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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