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「最強の傭兵少女の学園生活 ―少女と少女、邂逅する―」、感想。

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あらすじ
最強の傭兵と名高い男、エインズ。
彼には拾い育てたシエラという娘同然の最強傭兵少女がいた。
……なのだが──、
「俺は傭兵を引退する」
エインズの突然の引退宣言。
戦場以外の世界を知らないシエラは、エインズの望みで王都の学園に一人で通うことになる。
傭兵の経歴を隠して過ごすのは窮屈だったが、シエラは貴族の少女・アルナと出会い、友情を育む。
しかし王位継承問題に巻き込またアルナに暗殺者の手が迫ったことで事態は一変。アルナを守るため、シエラは傭兵として培った最強の力を使うことを決意する。
世間知らずの最強傭兵少女が繰り広げる、ガールズ学園バトルファンタジー! ここにスタート!!


最近では結構一般ラノベでも百合系増えてきたよなーと感じる今日このごろ。ぶっちゃけ全然追えてないっすね……やばい。
昔はラノベで百合ものなんて探す方がどうかしてるぜ! ってくらい希少でしたからね。
百合というジャンルがラノベを読むような層にも広まってきたということでしょうか。

と、前置きはこれくらいにして本編の内容。
章ごと(というか一節ごと)の短さがほんとになろうで掲載してた時と同じような文量で区切ってるんだろうなーって感じで、僕的には結構新鮮。まぁ特に読みづらさは感じなかった。

本編を一言で言えば、慮外の力を持ちつつも常識が欠如した少女が、訳ありお嬢様とお友達になっていく話。
シエラちゃんのキャラクター性は割とよくある感じではありますが、戦闘に対する少し狂ったところや普段の惚けた雰囲気のギャップが魅力的で可愛らしい。ヒロインのアルナも、シエラをどこか保護者的な目線で甘やかしつつ、特別な親友でありたいと願う部分はいじらしい。
シエラというキャラクターを描くことと、アルナの内面での葛藤を軸に一巻のストーリーは展開されていて、話の作りとしては中々上手かったと思います。
文章は特別目をみはるものではないですが、普通に読みやすいので及第点でしょう。
物語的な厚みは少し物足りませんが、キャラクターの魅力は十分引き出せてますし、さっと読めるラノベとしては丁度いいのかなぁ。

一巻目だとまだまだシエラとアルナの関係は“親友”の域を出ませんが、続刊が出るなら今後の進展にも期待できそうですね。


満足度:★★★☆☆
実質★3.5くらい。
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「モカチーノ 小学生百合短編集」、感想。

表紙


あらすじ
小学生同士の感情をテーマにした小説の短編集です。

きらきらと輝く互いの特別になりたい「あきのおほしさま」

大嫌いな髪の毛に一目惚れをされる「ねえ、私の太陽さん」

恋人ができたときに失敗しないよう友だちとキスをし始める
「ヘタクソな私たちは今日もちゅーの練習をする。」

アナタの特別になるために形振りなんて構っていられない
「アナタの特別になるたったひとつの冴えない方法」

大好きな姉の結婚相手が現れる「お姉ちゃんのお嫁さん」

周囲を背景としか見なさない天才少女に一矢報いようとする
「大早川花鶏という少女について」

月野二美が語る姉妹の思い出話「いっちゃん伝説」

等々、合計9作の短編を収録しています。
小さな体に目一杯押し込まれた大きな感情たちのお話です。


今作もKindleから漁ってきました。
綾加奈さんはKindleで百合小説漁ってると結構名前を見かけるので、前々から存在は認識してたんっすよね。タイトルとかあらすじ見た感じ面白そうだなぁ~と思いつつ、時間がなくて読めてなかったんすわ。でも小学生百合っつわれたら……買うしかなくない!?

内容としては小学生特有の拙さや愚かさ、聡さを如何に表現するかに全力を傾けた作品群だったかなと思います。
『あきのおほしさま』なんかは小学生特有のいじらしさとか、自身の感情に気付けていない感じとか表現出来ててよかったですねぇ。
『ねぇ、私の太陽さん』もともすると大人よりも大人びた子供らしさが出てましたし、『お姉ちゃんのお嫁さん』では主人公のわがままがまたリアル感ある。

小学生という存在はとてもデリケートで難しいんですよ。自分の子供の頃とか思い出そうとしても、別の生物に思えますもん。だからこそ興味深くて面白いんですよね。今となってはすっかり大人になってしまったからこそ、子供の世界というのは謎に満ちている。
特に小学校高学年なんかは、子供にとっては大人で、大人からすれば全然子供という、当人にも扱いが難しい年ごろなんじゃないかなって思いますよ。『大早川花鶏という少女について』でのさやかのささやかなプライドや達観した様子を読むにそう思います。

あとね、個人的に今回の短編集で一番好きだったのは『ヘタクソな私たちは今日もちゅー(キス)の練習をする。』なんすわ。
小学生という存在の生態を掘り下げていく話もいいけどね、そのアプローチとしてこういう恋愛的行為に対する興味から切り込んでいくのもたまんないんっすわ。おじさんこういう直球なの好きなんっすわ。アカシロコンビが今回の短編集で一番萌えたよ。キス描写もえっちで興奮したってのもあるけどね、シロがバカだからこそ自分の気持ちに気付いていなくて、それでもアカに対する感情をぶつけていくところとか、アカの一足先にシロに対して特別なものを抱いてしまった時の描写とか、まぁ最高なんっすわ。
こういうのでいいんだよ……。

小学生百合好きの諸兄は買った方がいいですよ。


満足度:★★★★☆

「学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼(3)」、感想。

1巻→「学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼(1)」、感想。
2巻→「学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼(2)」、感想。

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あらすじ
チーム・赫夜の舞台は、ついに《獅鷲星武祭》へ――!

水上学園都市“六花”――通称アスタリスクにおいて唯一の女子校クインヴェール女学園に所属する美奈兎たちチーム・赫夜は、ついに始まった《獅鷲星武祭》に臨み、難なく予選を勝ち抜けた。一方、ロヴェリカをはじめ強敵も次々と勝ち抜けていく。だが強豪揃いの《獅鷲星武祭》の本戦では、さすがの美奈兎たちも苦戦し――そんな中チーム・赫夜は、次々に自らの夢や願いを目指し、あるいは過去の重荷と向き合い、一人また一人と成長していく。
最高峰の学園バトルエンタ、夢を追う少女たちのもう一つの物語が、ついに完結!


2巻読んでからだいぶ久々感あるクインヴェール3巻。やっと獅鷲星武祭だぜ! ってところで最終巻です。
今巻ではソフィアがトラウマを受け入れて前に進めるようになったり、柚陽が何気に辰明流極地の入り口に立ったりと、特にこの二人にスポットが当たってた気がする。
なんやかんやでみんな夢に近づき、又は達成し(美奈兎除き)、落としどころとしてはこんなもんでしょう。
スポーツものなんかだと主人公チームが初っ端から優勝ってパターンより、そこそこのところで敗退ってパターン多い気がするしね。大丈夫、美奈兎たちには次があるから。まぁ、その次はもう描かれないわけなんですが。

夢のために邁進し、夢を否定するロヴェリカ達とぶつかって、この作品では一貫して夢を持つことの理想と現実を説いていたようにも思えます。夢を持つことは弱さにも強さにも繋がる。一概にどちらかとは言えないものですわ。

正直3巻で終わりっていうのは短いなぁとは思うものの、上手くまとまってたのでヨシ。


満足度:★★★☆☆
結構時間置いちゃったっていうのもあるけど、すっかり興味が失せてる感じありましたね。


「百合風の香る島 由佳先生と巫女少女」、感想。

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あらすじ
新任教師の由佳が訪れた女子だけの学園がある南方の離島、そこは女性同士が開放的に愛し合うという驚きの環境だった。由佳も生徒である美沙希に可愛がられ心を乱されていくも、彼女の心の深くを知っていくにつれ、支えてあげたい想いが膨らんでくる……。

百合好きを名乗る割には二次ドリの百合シリーズ(?)読破してないよなぁと思って、ゆくゆくはフルコンプしたいキョウトです。
ってな訳で、その足がかりとしてセレクトした今作。
表紙だけ見るととてもエッチな小説には思えませんね。二次ドリ作品の中でも一位、二位を競う爽やかさですよ。タイトルと表紙だけなら完全に一般の青春伝奇百合離島モノです。しかし内容は表紙の雰囲気に反して結構ハードかな。
百合ラブなんかは表紙からして「絶対淫らですやん……淫ら100%ですやん……」って内容を想起させる感じで、中身もまぁ想像通りのエロさだったんだけど、今作に限ってはギャップを感じる程ですわ。

内容に関しては上でも触れた通り、初っ端から主人公が集団レズレイプされたりと中々にハード。というか、場合によっては人を選ぶ内容かもね。百合ジャンルは結構デリケートだからさ、レズ乱暴反対派とかいそうやし……。
僕としてはね、レズレイプ地雷じゃないんっすわ。愛がない行為は百合じゃねぇ!!! って意見もわかるけどね、寧ろ女の子同士だからこそレイプは許されるんじゃないかなって気持ちすらあるよ。膜も破れないしね……可愛い女の子に襲われるならHAPPYみたいなとこすらあるからね……。

まぁそんな感じで、いきなりレズレイプから始まるだけあり、結構作中でのプレイは無理やりでのものが多いかなって印象。個人的にそういうプレイは嫌いじゃないんだけど、一つあれば充分かなって感じ。そもそも短編とかエッチな漫画でならそれ単品でも楽しめるけど、ちゃんとストーリー的な部分も考慮しなきゃならん長編小説だとあまり萌えるプレイではないんっすよね(百合ラブなんかはそこらへん上手い塩梅で、無理やりという体裁でのプレイだけど愛を感じたんですよ)。
なんで使いどころが難しい。

と、さっきからプレイ内容にしか触れてないけど、ストーリーというかテーマ的な部分でいうと、女性同士が必ずしも認められるとは限らない現代社会に於いて、ここ(離島)だけでは結ばれて欲しいという、まぁ願いと祈りのようなお話ですよね。
神社でハッテンしてる女の子同士を、主人公が咎めようとして、美沙希に外の世界に出れば引き離されてしまうかもしれないけれど、それでも一緒にいたいという祈りのための行為だと説かれるシーンなんかは結構お気に入り。
信仰とか離島という舞台設定とも相まって、中々に伝奇モノ感を強めている。

総括。
散々当たり障りないことを書き連ねてきたが、簡潔にいえば今回の話はあんま刺さらんかったなぁ。
いやね、こういう離島モノの雰囲気自体は好きなんですけどね(ミナミノミナミノとか)。

ただ、
第一に、あまり僕は女教師に萌えない。
第二に、レズレイプはエロさはともかくシチュエーションとしては萌えない。
第三に、プレイの大半が流されてだったり無理やりだったりで、登場人物の感情の交流を感じ取りづらい。
第四に、僕はハーレムモノが好きじゃない。

以上です。
まぁこれは僕の性癖とか嗜好的な問題なんで、別にこの作品自体のクオリティに問題がある訳ではないです。
なんで上記要素が性癖・嗜好的におkな方なら良い作品かと思います。


満足度:★★☆☆☆
ところで『ミナミノミナミノ』の2巻はいつでるんですか……?
秋山さん生きてるなら続き書いてくださいよ……。

「処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る―」、感想。

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あらすじ
この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。
だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。
躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。
しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。
途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ! 」
「……はいはい。わかったわよ」
妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。

GA文庫大賞、7年ぶりの《大賞》作品!
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。


7年ぶりのGA大賞ということで、自ずと期待が高まる今作。実際大賞を取るだけの実力はありましたね。調べてみたら『嘘つき戦姫』の人みたいで、まぁ納得のクオリティ。『嘘つき戦姫』の方はまだ読めてないんですが、そのうち読もうと思います(いつになるかわからんけど……)。

内容としてはまさにお手本のようなファンタジー。流行りのなろう要素(異世界人)を出しつつも、所謂なろうっぽさは皆無です。独特な世界観や設定を構築しながら中二力の高い物語を描けていたかと思います。
話としては本当に奇をてらったようなものではないんですけど、それ故に素の実力が出るというか、作者の筆力がわかりやすいものになっていました。

個人的に今作の魅力を語るならば、アカリとモモの言う、メノウに対する「大好き」という言葉に込められた熱量でしょうか。結構な頻度でストレートに「大好き」って二人は伝えてるんですけど、その一つ一つに重さがある。軽くなく、陳腐にもならない。モモとアカリのメノウへの想いが真摯で、「大好き」という言葉を紡ぐまでのバックボーンがしっかりしてるからってのがあるのでしょう。その言葉を素直に受け止められるんですよね。

さて、本編では取り敢えずメノウとアカリの巡礼の旅――彼女が彼女を殺す旅――ってとこで締めくくられましたが、メノウはアカリを殺すことができるのか。最期の時、“殺す”という選択ができるのか。彼女が選ぶ彼女の道がどんなものになるか……それはまだ、誰にもわかりません。

展開的に結構続きそうですしね。なんとなくラスボスは師匠っぽい感じですけど、どうなることやら。取り敢えず次巻も買います。


満足度:★★★★☆
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Author:キョウト
しがない編集者。感想は主にラノベが中心。ライトノベルとは読み始めて11年の付き合い。好きなジャンルは百合とゼロ年代だけど、面白そうなら何でも読む。基本文を書くのも妄想するのも何かを作ることも好きなので、自分で小説とかも書いてたりする。

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